【肋骨打ちの拳と手刀打ち】

皆さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です。

さて、今回は当て身の基本の第二段として、特殊な拳の握り方と肋骨を打つときの拳の握り方と手刀打ちについて述べたいと思いまします。


肋骨打ちの拳

僕が学んだ合気道では、実戦で用いる当て身では、非常に弱い肋骨の下部を狙って打ちます。

そのため、拳は特殊な形をとり、打撃する場所も拳頭ではなく、人差し指または中指の第二関節部です。

ですから、人差し指と中指を深く握ると、第二関節部を相手の肋骨に当てるのが難しくなるため、浅く握ることになります。

ところが浅く握った場合、打撃の際、指が内に入り込んでしまいますので、相手への衝撃が小さくなるため、親指の第一関節より上の部分で人差し指や中指が内にめり込まないようにストッパー代わりにします。

握り方は2種類で、人差し指の第二関節で打つ場合は人差し指だけ浅く握り、それを親指の第一関節より上で支え、中指中心で突く場合は、人差し指と中指を浅く握り、親指の第一関節より上の部分で支えます。

実際使用する場合は人差し指と中指を浅くした方が、パンチが正確に入らなくても、どちらかが効くので効果的なので、僕が指導する際は、こちらの握り方を教えています。


手刀の基本

合気道の手刀(てがたな)は、指導する師範により様々なパターンがあるようです。

多くの場合は、空手の手刀(しゅとう)のやり方を教えているところが多いようです。多分、手刀打ちのやり方を空手から学んだ人が多いからでしょう。

ちなみに、空手の手刀は、人差し指から小指までの四指を揃え、親指は内に入れてしめます。

一方、僕が学んだ井口師範の手刀(てがたな)は、図のように掌を広げ、指の根本を縮めるような形で指一本一本に力が入るようにと指導されました。

打撃するところは、①~④まであって、顔面や頸動脈を打つ場合は①か④、コメカミや顎関節、眉間、眼球など点で打ちたい場合は②の骨が飛び出した部分、顔面を打つ場合は、③の掌底を使います。

ちなみに井口師範は、剛柔流空手の高段者でしたので、空手の手刀(しゅとう)もご存知だったのですが、合気道の呼吸力の入った手はこうでないといけないと言っていました。

また、井口師範はこの手刀(てがたな)の形は、座り技呼吸法(座り技呼吸力鍛錬法)で相手に手首を持たれたときも同じようにすると言われていました。


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