【タイプ別武道の習得法】V

皆さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です。

さて、前回、VAKタイプについて少し触れましたが、今回はもう少し詳しく説明していきましょう。


VAKタイプ

前回、Kタイプの人は気の感覚が抜きんでていて、気など意識せずに自然と気を使っている人が多くいるという話をしました。

そして、タイプには3つのタイプがあり、気を感覚で感じる才能を持っている人というのは、人口の割合からすると3分の1ということになります。

そういった人は、別に気を学ばなくても自然とできちゃうからよいのですが、他のタイプの人は、身体を操作する気の感覚を養う必要があります。

ところが、自分のタイプがどのタイプか分からないと、自分に合った稽古方法すら見つけられないということになってしまいます。

そこでそれぞれのタイプの特徴をこれから3回に分けて列記したいと思います。

【Vタイプ】

視覚タイプです。VはヴィジュアルのVです。このタイプの人の特徴は、情報を視覚中心にとらえることを得意としています。

外見から話しますと、身なりをきちんとしていて、オシャレで服装は色やデザインにこだわりがあったりします。また、話す速度が速く、話すときは身振り手振りが多いのも特徴です。動作についてはテンポも速いです。

長所は、判断が早く、イメージをするのが得意で、動作も早いです。

欠点は、見た目にこだわり、外見に心を動かされやすく、言葉で出される指示を覚えるのが苦手です。その結果、稽古では、「師範と全く同じように動いてくるんだけど……」という悩みを持ちます。

武道では、見えないマイクロムーブメントといえる非常に小さな動きが実は身体に起こっています。これは殆ど見えないもので、この動きこそが気の動きなのですが、当然、普通の人には見えません。ですから、このタイプの人もこれを見ることができません。

そのため、合気道では上記のような感想となります。そして、それを師匠に話すと、師匠は大抵Kタイプなので、「合気道は形やない、気や」と言われるのです。

僕は、次回詳しい事を述べますが、典型的なA(聴覚)タイプの人間ですので、以前、このVタイプの先輩に付いたとき、「完璧な形ができれば、どんな相手でも技にかかる」といわれたことがあります。

ところがその先輩は、日ごろは非常に綺麗な形を演武し素晴らしい技の持ち主のように見えるのですが、思い切りつかんでみると、ウンともスンとも動かすことができず、「合気道は力をいれては駄目です。柔らかく持たないといけません」と指導されました。

『しかし、暴漢は柔らかくつかんでくれないのですが……」と思った記憶があります。

このようにVタイプの人は見た目に非常こだわる傾向がありますが、指導者は、この人の指導には、マイクロムーブメントを大袈裟に示してやって、この動きが1ミリ単位ぐらいで起こっているということを納得させてあげる必要があります。

ですから、このタイプの人は、師範の人柄にもよりますが、大袈裟に動きを見せてもらうと分かりやすく、その微動を体内で起こすようになれれば、非常にきれいな動作で、効く技ができるようになります。


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【気の感じる人】

皆さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です。

さて、今回は、合気道の気をどう感じるかということについて話していきたいと思います。


気を感じる人とそうでない人

実は、世の中には、気を感じる人と感じない人がいます。武道やスポーツをしている人の中には、気など全く信じていないにも関わらず、気を感じ、気を使っている人が非常にたくさんいます。

例えば、元巨人軍の監督で、現役当時は大スターだった長嶋茂雄さんは、元合気会の師範部長であり、心身統一合気道の創始者・故・藤平光一師範に、理屈も何もなく、生まれつき気が分かる人と言われた人でした。

長嶋茂雄さんと言えば、野球の解説を聞いても、かなりぶっ飛んでいるような話し方をされるということで有名ですが、ゴジラこと天才・松井秀喜選手はすぐに理解したと言われています。

長嶋さんにしても松井選手にしても、どちらも生まれつき気が分かる人だったということです。

一方、気が目に見える人もいます。「あなたの気の色は、薄い青です。さわやかなブルーです」という人です。

ところが、そのような気が見える人は、さぞや合気道が上手いのだろうと思ったら、案外そうでない人が多いです。

気が見えると気が感じるというのは、身体運動を伴うことにおいてはかなり違うようです。


科学が解く、気の分かる人、分からない人

NLPという心理学では、人を五感で3つのタイプに分ける分類法があります。

それは専門的にはVAK優先知覚タイプと言いますが、要は、人は外部の情報を自分の得意な五感に頼って知覚する傾向があり、そのタイプで、視覚(V)タイプ、聴覚(A)タイプ、体感覚(K)タイプの3つに分かれるということです。

NLPの分類上、長嶋さんや松井選手のように気が分かる人は、どうやら体感覚タイプの人のようです。

実は、僕の師匠の井口雅弘師範も体感覚タイプの人でした。師範の表現は常に感覚的で、体感覚タイプでない僕は非常に混乱したものでした。

「合気道の技は、この様にサーァーと動かなあかん」といわれ、
見た通り動いたつもりが、
「それはサーや。そうと違う」
と言われたときに、意味が分かりませんでした。

僕にとっては、「 サーァー 」「サー」も同じに聞こえましたが、この表現の違いが体感覚タイプの人には非常に大切なのです。

これを把握しているだけで、体感覚タイプの人の表現がどういったものかということが分かります。


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超能力者の気と普通の人の気

皆さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です。

読者の方の中には、僕は超能力を否定していると思われているかもしれません。

別に僕は超能力を否定するのではなく、僕には超能力がないから使わないというのが正しいと思います。

今日はその点の話をしてみたいと思います。


超能力者の気

例えば、中国武術の本など見ると、超能力のような気の話が沢山でてきます。

例えば、少林寺武術の百歩神拳というのがありますが、相手から百歩離れたところから、相手と接触をせず、打撃を打ち出すことで相手を死に至らしめたり、強烈な打撃を与えたりする技術のようです。

僕は実際に見たことがないので、どのような技術なのかは分かりませんが、文献にあるぐらいですから、ドラゴンボールのかめはめ波に似た効果があるのでしょう。

ところで、少林武術のある技術書に載っていたのですが、少林寺の僧が、一指禅という修業の中で、数メートル離れたロウソクの火を前後、左右に動かす修業を十年やってようやくできるようになったという話が載っていました。

一指禅はもっと深いものがあり、心の力でそこまでできるというのは本当に素晴らしいことですが、それを単なる物理現象としてとらえた場合、 息を吹きかければ、誰でもローソクの火を前後左右に動かすことができます。

要するに、物理現象を心や気だけで起こすのは、非常に大変な修業が必要で、しかも才能に非常に左右されやすいですが、物理現象という点で考えれば、別の方法でもできるということです。

当会は、誰もが簡単にできる技術を目指していますので、こういった特殊なことは、特殊な能力がある人が、才能のある人に教えればよいと考えています。


普通の人の気

先ず、普通の人といういのは、サイコキネシスなどないのから普通の人なわけです。

そんな僕たち凡人ができる気の技というのはどのようなことかと言いますと、物理学、生理学、心理学などとともに共存できる気の使い方です。

合気道に関わらず、武道というのは、相手に物理的に影響を与える必要があります。

ですからいくら気が見えても、相手を倒すことはできません。やはり武道では物理的に相手を崩すということができないと意味がありません。

ですから、武道を行う場合は、物理的な現象に基づいて、気を感じる必要があるのです。

ところが、この気というのは、実は感じ易い人と感じにくい人がいます。

一般的な合気道では、この気を感じる人に合うように作られています。しかし、この気を感じる人は全人口の30%ぐらいの人しかいません。

しかも、才能がある人となると、その内の10%ぐらいということになるでしょうか? ですから全体からすると3%の狭い門となると思います。

3%といっても、ただ才能という点で見た場合です。しかし、科学的に考えることができれば、3%を99%まで上げることは可能です。


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【物理と気】

皆さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です。

さて、合気道といえば「気」の武道と呼ばれ、合気道の技、すべては「気」で行うのが本来の合気道と言われています。

今回から「気」について少し考えていきたいと思います

気は物理を超えない

ところが、「気」というのが、目には見えないと来ています。そんな目に見えないうえ、よくわからない「気」を使えというのだから合気道修行者もたまったものではありません。

そのため、さまざまな情報を、ネットや本やDVDなどから取り入れている人が多いと思います。

挙句の果てには、合気道のためにチャクラ開発とか走ったり、気功法に走ったり、宗教に走ったりといろんな人がいます。

実は、僕自身もその口なのですが、結局、いろんなことをしても合気道という点においては、師匠から教わったことを超えるものではありませんでした。

そして、行きついた結論は、「気」は物理を超えるものではないということです。

とはいっても、この物理世界も、量子力学から見ると物質面と情報面でできています。超ひも理論までいくと、結局は単なる振動という情報にすぎなくなるわけです。

「気」を使えば何でも可能という人がいます。確かに量子力学の観測者視点で考えるとそうかもしれないが、我々が住んでいる世界、要するに五感で感知できる世界はマクロな世界なので、いくら、観測者問題を取り出しても、古典物理の法則の方が強く作用している訳です。

ですから、いくら観測者視点に立とうとして、重力を無視しようとしても、無重力を作り出して空を飛ぼうとしても飛べるわけがありません。

こういうと、そんなことはない、真剣にそれを望めば誰でもできると、量子力学コーチのある人がいっていましたが、誰でもできるなら、世界中で空を自由に飛んでいる一般市民がどこかに住んでいてもおかしくありませんが、そういった話は聞きません。

そういった話題がでてきても、魔女とか、魔法使いとか、正体不明の人の話しで、単なる都市伝説の域をぬけません。

このような訳で、マクロな世界は飽くまでも物理の法則に従っていますから 、物理を無視して技を掛けるというのは、マクロな視点しか見えない我々には不可能なのです。


「気」は自然の法則に従う

そこで、僕たちは、もう少し物理の法則にしたがった技の掛け方を学ぶ必要があると思います。

僕の師匠・井口師範は、次のように言われました。
「合気道は自然が一番、自然とは必然的にそうなること、水が高いところから低いところに流れる。それが気の流れに従うということ。水が低いところから高いところにながれたら不自然。そんなもの合気道ではない」

要するに、「気」は自然の法則にしたがうということです。ですから、「気」を使う合気道では、自然の法則、宇宙の法則に従い、その中で「気」の流れを作って、「気」の流れに従う必要があります。

要は、物理法則も自然の法則なわけで、これを無視すること自体が不自然な技といえるわけです。

僕たちはこの物理の法則にも従った動きができる必要があるのです。

当会では、そういった物理的な側面を研究する技として、「骨の技術」と名付け、技を研究しています。

これは、物理的に強い骨格の使い方から始まり、運動エネルギーの起こし方・伝え方、相手のバランスの見方など研究するものです。

読者の皆さんも是非、物理法則に従った、自然な技とは何かを研究してみるのも良い事だと思います。


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【身に迫った恐怖】

皆さん、お元気でしたか? 僕はメチャクチャ元気です。

さて、もうかなり投稿から離れていますが、実は、とある内容でこのブログに投稿したところ、それ以降アクセスが出来なくなってしまっていたのです。

生活の護身ということで、記事を書いたのですが、その記事が原因だったようで、何者かによって長らく干されていたようです。

といいますのが、ようやくこのブログにアクセスできるようになると、その記事が消滅していました。

確かにその関連の記事はYoutubeでは消されるという噂ののもでしたが、ブログに書いただけでも消滅するとは驚きです。

ただし、この記事の内容については、己の護身のため、自分の身の危険を感じますので述べませんが、憲法では自由が保障されていますが、日本も実は、全然言語の自由が保障されていないというのが改めて分かりました。

とはいっても、たまたま偶然が重なったということもあり得ますので、何の証拠もありません。

とにかく、486日連続投稿、あと2週間で、500日だったのに、達成できず非常に残念でした。

今後は、少しずつ投稿していこうと思います。

どうかこれからもよろしくお願いします。

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【意識の制御は目から】

皆さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です。

さて、最近は合気道と意識についてスポットライトを当てていますが、その続きをまた書いて行きたいと思います。


技を効かせる意識がないのはもったいない

合気道は形稽古を行いますので、最低限逃れられないこととして、相手にこれからすることが分かっているという限定的な条件から技を掛けることができる必要があるということです。

それでも、合気道では取りの役割りを担当する人は技を掛ける必要があります。

ところが、相手が自分に逆らうと、技がかからないので、技をスムーズに進行するため、技を受ける役目の人がつい自ら飛んで受け身を取ったりとしてしまいます。

それが普通になると、いつの間にか、相手が飛んで当たり前という意識になります。

それでは、せっかく武道をしていながら、非常にもったいないと思います。

技がかからない理由をやはり追及していくという姿勢が大切です。


効かない人の共通点は目

技が効かないのは自分の責任であり、受けの責任ではありません。

その最大の理由を結論から先に言いますと、合気道の技で上手くいかない人に共通する点は目にあるということです。

例えば、片手取りという技の場合、相手に手首を取られると、上手くできない人は、概ね相手に持たれたところを見ます。

人間は一度何かにフォーカスを当てると、よりはっきりと見てしまおうと無意識に目を凝らしてしまいます。

すると、視野が狭くなり相手の体勢などがどうなっているかを観察できなくなります。

合気道の技のもっとも大切なポイントは相手のバランスを奪うという点にあります。

一点に意識をもっていると、相手の体がどうなっているかなど観察することはできませんので、相手をどう崩すかという意識をもつことができなくなります。

すると、力づくで腕を捻じ曲げてでも相手を倒すという動きに自然となってしまいます。

これでは、相手が倒れないのは無理もありません。

技を行っているときは、必ず相手の体全体を観察しておく必要があります。そのためには、一点にフォーカスを集中していてはだめなのです。


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【意識で考える】2

皆さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です。

合気道をやっていて一番苦労するのは、師匠の言われている通りやっているつもりなのに「どうしてもできない」というところです。

それは「意識」が邪魔していることが非常に多い。見た通り、言われた通りやっているつもりでも、本質ができていないのです。


人間は意識した通り動いている

武道を長い間やってきて分かったことですが、人間というのは、自分の意識の通り体を動かしているということです。

合気道など約束事の形を稽古しているだけなのに、どうしてもうまくいかないということが合気道修行者には多いと思います。

僕も、「師匠に言われる通りしているつもりなのにどうして?」と悩んだことが多々ありました。

しかも、師匠の場合は非常に感覚的な人なので、「そうじゃない。こう!」という教え方でしたので、非常に混乱したものでした。

ところが、何度も稽古している中、どうして上手くできないのかという点が分かるようになってきました。

結果からいうと、それは意識の問題だけであるということだったのです。

例えば、極端な話をすると、扉は押すか引くと考えていると、扉を見ると押そうとしたり、引こうとしてしまいます。

ところが、構造を見る人がやると、「何だ!これは横にスライドしないといけないのか」と、動作をする前にちゃんと正しい開け方をする訳です。

そういったややこしいドアに一度でも巡り合ったことのある人はは「成る程」と思われると思いますが、それ以外の人には こういう話をすると「当たり前じゃないか!」と言われそうですが、技をする際にはこのような思い込みでやってしまっていることがあるということです。


力を抜くのは意識を外すため

では、技をするときにどういった注意が必要なのでしょうか?

技が思うようにいかない多くの修行者に共通することは、相手との接点を何とかしようとするということです。そういう意識があると、まず相手の力とのぶつかりが起こります。

相手の力とぶつかりが起こったとき、自分の筋肉はある一定方向のみに緊張しています。

すると、筋肉の性質上、一定方向の力を入れた場合、他の方向には動かすことができなくなりますから、当然、相手の筋力がこちらより強ければ、全く技を掛けることができないということになります。

そのため、合気道では力を抜けというのです。力が抜けて、リラックスしている状態からだと、あらゆる方向に筋力が使えます。

そこで次に大切なのが、手の動かし方です。相手に分からないように動かす必要があるのですが、せっかく力を抜いているのに相手に分かるように動かしてしまうから逆らわれてしまうのです。

相手に分からないように動かす技法が合わせなのですが、「相手の土俵で闘う」意識だと、すぐに相手に読まれてしまいます。

ですから、力を抜いたなら、相手に分からないようにどう相手を導くかという意識を持つ必要がある訳です。

ですから、合気道修行者は、特に決まった形を行いますので、特に動きが相手に読まれやすいので、相手に分からない体の使い方を研究する必要があるのです。


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【意識で考える】

皆さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です。

さて、今回のお題目は「意識」ということです。では始めます。


意識もまたプログラミング

合気道では、意識の置き方についてかなり厳しく指導されます。

例えば、意識を臍下丹田に持ってくるようにとかです。

ところが意識を臍下丹田ばかりに向けると技は上手くいきません。すると、「もっと肩の力を抜いて」など指導されます。

すると肩の力を抜くと全く力が出ず、どうしていいか分からなくなります。

これは何故なのかというと、最少は意識を臍下丹田に持っていっているのですが、相手に手を掴まれた時点ではもうすでに意識は手首に移動します。

さらに、これに逆らおうと力を入れると、つい肩の三角筋に力入ります。

すると、それと連動して背中の筋肉に力が入りその結果、腰当たりの筋肉だけが自由になるため、腰の筋力で何とか跳ね返そうとしていします。

これでは動きが非常に単純になり、相手はあなたの動作を簡単に読んでしまい、抵抗されるわけです。

これは、確実に、今まで身に付けた、手を動かすプログラミングが逆作用をしているといえます。


動作から再プログラミング

このように、身についた動作によって意識がコントロールされてしまうのです。

そこで、この身についた動作を最適な動作に再プログラミングする必要があります。

その方法は、物理学的アプローチ、生理学的アプローチ、心理学的アプローチと3つあり、一概に説明できるものではありませんが、最も大切なのは、生理学的なアプローチです。

生理学的アプローチというのは、まずはどのようにすると構造上強くなるかという骨格上の使い方を中心捉える必要があります。

それには、太極拳の含胸抜背、尾閭中正、堤肛などが参考になります。これは肩甲骨を開いて胸を凹にして、背骨を直線に立てて仙骨を後傾(出尻の逆で尻を引く)させることで、中心力がつかえるようになります。

こうしたアプローチを知っている状態で、三角筋に力が入らないように動作を変えていく必要があるのです。

それによって、動作から意識が移動するということをなくします。すると、意識は自由にコントロールすることができるようになり、その次の段階として、意識を使った技術に移ることができるのです。

ですから、結局は、生理学的アプローチ、物理学的アプローチができて初めて、心理学的アプローチが可能になりますので日々の自分の動作に無理がないかをチェックする必要があります。


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【生理学で考える】

皆さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です。

さて、今回は「合わせ」については生理学で考えてみたいと思います。


生理的な反応を利用する

生理的な反応を利用する場合、2通りの場合が考えられます。

一つは、接触して行う場合ともう一つは非接触で行う場合です。

接触して行う場合は、相手がどのような皮膚の刺激に対してどう反応するかという知識が必要になります。

また非接触で行う場合は、目です。相手が目で判断してどう動くかということが問題になります。

接触していても目も大切なのですが、接触と非接触では状況がかなり違うので注意が必要です。

というのは、目で見てから反応するのと、皮膚で感じて反応するのでは反応する速度がかなり違います。

その例としては、二人一組で行うテストが分かりやすいと思います。まず、パートナーに手のひらを上にして前に出してもらいます。

自分の人差し指から薬指までをくっつけた状態でパートナーの掌の上に乗せます。

そこで、 パートナーに自由に手を動かしてもらいます 。あなたはパートナーの手の動きをよく見て、パートナーの手から落とされないように追従するようにします。

するとパートナーが、いきなり動かしたりすると、あなたは少し遅れるはずです。

次にあなたは目をつぶって、指先の感覚を敏感にして、パートナーが手を動かすのを感じ取りながらついていこうとしてください。

これをすると不思議なことにあなたはパートナーの動きに十分追従できるのです。

このように見て行うのと、感じて行うのでは相手の動きに追従する場合かなり違いがでます。

この違いを十分認識して、あなたは技を出す必要があるのです。


タメを作らない動作

人は力を入れようとすると必ずタメを作る癖があります。これは人類に共通した癖のようです。

ですから、特別な訓練をしていない人の場合、必ずタメをつくります。

そして、もしタメを作らない動作ができると、相手はあなたの動きに非常に混乱します。

ですから、タメを作らなくても力の出せる技術というのも学ぶ必要がありますし、研究する必要もあります。

ところが、人にはタメをつくらないと強い力がでないじゃないかという常識があります。

確かに、中国拳法においても、非常に強力な打撃法として、発勁打法というものがありますが、やはりこれでも蓄勁といって、タメをつくることを教えます。

このことから考えても、タメのない動きは良くないと思われがちですが、実は合気道の目的は、相手を殺すことではないのです。

相手を制すること、相手と合わすことが目的なので、相手を死に至らしめるほどのパワーを出す必要がありません。

ですからタメが必要ないと言えるのです。こうした、非常識の常識を理解し、その上で技として使えるようになる必要があります。

以上の観点から自分の技を見直して再構築するのが必要なため、合気道は非常に難しいといわれるのです。


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【物理で考える】

皆さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です。

今回は、合気道の「合わせ」を行うための再プログラミングについて話したいとと思います。


力×時間がパワーを決める

合わせを行うのに、僕たちは今まで獲得した動作を再調整する必要があります。

僕たちの基本的な癖というのは、まずはバランスを取るというところにあります。

そのため、まず足を踏ん張って、相手の力に対抗するという行為が自然と出ます。

これは、攻撃をする際もそうです。例えば、相手にパンチを打ちだす際は、パンチを打ちだす瞬間が最も安定するようにタイミングを合わせて行います。

相手の手を取りに行く場合は、相手の手を引っ張るのが目的であれば、相手の手を持った瞬間に相手を引っ張れる最も安定した態勢をとります。

このように、人の中には決まったパターンで決まった動作をしますので、相手は容易にその動作の意図をくみ取って、自分が最も安定した状態でそれに対峙しようとします。

しかし、力の伝え方は、踏ん張って安定させてから行うだけではありません。物理を勉強すると、相手を動かすには力だけではなく、力積、つまり物体に加える力と時間が問題だと言われています。

要するに、どんなに衝撃力が強くても、その持続時間が短いと相手を十分に動かすことができませんが、小さな力でも、持続時間が長いと相手を動かすに十分なパワーなりえるということです。


運動エネルギーも大切

相手を動かすという点からすると、運動エネルギーを伝えるということも大切です。

相手を動かすというのは、基本的に相手に運動エネルギーを与えるということです。ですから、相手に加える力と時間の積が大きいほど相手へ運動エネルギーを与えるということになります。

ところが、相手に運動エネルギーを与えるという点において、力積だけを考えるのではなく、自分を加速していおいて、自分自身に運動エネルギーを持っておいて、それを相手に伝えるという考え方もあります。

さらに、作用反作用の法則を用いることで、一瞬に相手に運動エネルギーを伝える方法もあります。

それには、相手と真逆に動くことです。これは中学の理科などで学ぶので知識としては分かっていても、この真逆に動くというのは、心理的には非常に厄介です。

このように、運動エネルギーを伝えたり、起こしたりするということは、日常僕たちがやっている動作の安定を作り出してから筋力で押したり、引いたり、当てたりするという方法とかなり違うため、何度もやって体で覚える必要があるのです。

そうした指導を受けて、初めて体が動くようになり、相手は日常接することのない動きによって混乱し、技にかかってしまうのです。

これが合気道の合わせの一つの原理となっています。


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合気道と護身と健康を考えるブログ