【10月11日の技の研究会】

皆さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です。

さて、10月11日に技の研究会を行いました。

前回のブログで、1時間かけて、女性調査員の方の個人指導を行った話をしましたが、その技術をより細かく今回は技の研究会で指導することにしました。


参加者3人が全員に変化が現れた!

この技術は、かなりオカルト系に属するものですので、会員の様子をみて、嫌そうな雰囲気が出て来たら、早々切り上げるつもりでいましたが、参加者全員がかなり真剣に行い結局、1時間半ほど費やしてしまいました。

その結果、参加者3人全員が体の感覚に変化が出、エネルギーに満ちた感じを得るとともに、この時点での呼吸力が大幅にアップしました。

呼吸力は、正坐の姿勢で膝に手を付けてもらって、立った相手に上から思い切り手首をつかんで下に抑えてもらい、それを上に持ち上げるということで行いましたが、全員、殆ど力を使っていないつもりなのに、相手が持ち上がることを体験してもらいました。

当会には「相手の力を地面に流す」という技術がありますが、今回はそれを意識せず、丹田(下丹田)にエネルギーを集中するイメージで上げてもらいました。

さらに、当会の2級のIさんは、「核の気を使った打撃」で新たな打ち方を習得してしまいました。


神秘行と科学

 

オカルト系といっても、僕自身は心理学か脳科学、あるいは認知科学としてとらえている技術ではあると考えています。

ですが、やることが、古神道の儀式である天の鳥船の行と振り魂を使うのでオカルト系といわれても仕方のない技術なのです。

しかし、心理学のNLPを学び、こういったオカルト系に属する神秘行も、心理学、脳科学あるいは認知科学の一つの手法という考えをより強く持つようになりました。

人間という個体は、物理空間にいるというのは間違いのない前提です。

ところが、実は僕たち人間は、自分達のいる物理空間を五感を通じてそれを脳に伝え、脳が世界を判断しているわけです。

ですが、ここで大きな間違いをするのは、私たちが見ている世界が、そのまま現実の世界かというと、単に目に入ってきた情報を脳が処理した後、脳がそれを解釈しているに過ぎないのです。

そのため、ある人が眠らされて、脳だけで生きられるように、脳を摘出され、神経をすべてコンピュータに連動させ、VRの世界に投げ込まれたら、目が覚めたとき、やはり彼は現実の世界にいると認知してしまいます。

コンピュータの作り出した世界はいわば二進数で作り出された世界、実体なんてないのです。

このように、脳は認知したものがすべてであり、その特性を使うと、脳にリアル感を与え、それをリアルと認知させることで能力を飛躍的にあげることが可能なのです。

 


 

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【振り魂の秘伝の指導で驚異的変化!】

皆さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です。

さて、本日は女性調査員の個人指導を行いました。


ストレスで喘息発症

本日夜7時に、女性調査員が現れましたが、顔色がよくありません。

挨拶するなり、咳を始め、中々とまりません。

そこで、喘息用の薬を噴射して、少し話ができるようになり、ゼーゼーした状態で、彼女の取り巻く状況の話を聞きました。

今、東須磨小学校の教職員の虐めの話題でテレビを始めマスメディアを賑わしていますが、彼女の職場にもやはり女帝がいて、その女帝が虐めを行い、人手不足の中、2人の職員を追い出してしまったそうです。

そのツケが他の調査員に回ってきて、ついにはこの女性調査員もストレスで喘息が発症したそうです。

折角、今日、稽古にきたのに、喘息がひどく全く稽古などでない状態ではありませんした。

そこで、今回は天の鳥船と振り魂の奥伝を使った軸の作る秘伝を特別に伝授することにしました。

 


如実に表れた変化

 

僕は気を研究するため、西洋魔術、インディアンの呪術、仏教書をはじめとして様々な宗教などの本を読んだり、気功や密教を学んだりしました。

しかし、それらは神秘主義的な方向に偏っていたり、形式主義に偏っていたりと、心理的に「そう思えばそう思える」程度のもので、物理的に実証できるものがありませんでした。

ところが、井口師範から学んだ神道儀式の秘伝はかなり実用的で、完成すれば、即、技に反映されるものでしたが、それにはかなりの年月が必要した。

ぶっちゃけ、僕は天の鳥船の行と振り魂を技に実用できるまで10年の歳月をついやしました。

それで、僕は改良に改良を加えたのが、今回この女性に伝えようとした奥伝の技術です。

先ずは、姿勢作りから行い。そして、動作による気の伝達を体感させ、そして、中心軸にできるセンター(丹田)の感覚を入念に説明し、何故そう感じかという点まで説明しところで、ようやく、天の鳥船の行と振り魂のやり方を説明。

そして、中心感覚の誘導から始まり、軸の立て方の誘導に入り、天地の気の誘導を行いました。

全工程に約一時間かかりましたが、その頃には、この女性は全く咳も収まりました。

女性によれば、途中から、天地の気が流れ込んできて、気が付けば体が軽くなり、咳が全くでなくなったといいました。

そして、軸が本当に完成しているかを見るため、指導前にチェックしたときできなかったのですが、椅子に座ってもらい、後ろ後方の真上から肩を押して立たせまいとしても、軸を意識し、丹田を意識することで簡単に立つことができるようになっていました。

僕自身も、全くの素人に、この技法を指導してここまで物理的な効果がでるとは思いもよらず、非常に驚いています。


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【空間感覚の合わせとは?!】

皆さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です。

さて、最近は合気道と古神道について言及し、合気道の形稽古の各種動作をプロセスとして分解し、そのプロセスこそが、神道的な神であるという話をしてきました。

要するに神というのは、無意識レベルでそれぞれのプロセスを使いこなすことだと解釈できるのです。

そして、プロセスは相手と対峙する前から始まっていて、相手と対峙した時点ではもうすでに第三プロセスに入っているということでした。

それぐらい合気道では、準備を入念に行っている必要がある訳です。

その中で特に大切なのが、第一プロセスにおける空間の合わせです。


空間感覚の合わせ

 

空間の合わせというのは、当会での名称で、離れた距離にある相手の動向に意識を向けて起き、いつでも動ける準備をしておくことを言います。

井口師範は次のようにおっしゃいました。

「離れた距離において、相手との気の交流は既に始まっている。それは、まるで蜘蛛が蜘蛛の巣を張り巡らせるように気を張り巡らせ、蜘蛛の巣にかかった虫の動きを蜘蛛が察知するがごとく、相手と気を結ぶ」

そのような感覚を持って相手と気を結ぶわけですが、気を結ぶことを当会では空間感覚の技術の一部ということで空間感覚の合わせと称して、気の作用の心理学的部分と位置付けています。

その空間の合わせを作るためには、自分を貫く天地の軸という感覚が非常に大切なのです。

自分の軸と相手の仮想の軸を結んで、その軸と軸の間にある磁気のような圧力を想定して、相手が近づくほど磁気が強くなるという感覚を意識するのが大切です。

 

 


空間感覚の技術の要は眼法にあり

 

ところで、僕は、気というのは達人になれば目で見えるものだと思っていました。

だから、井口師範の「気を蜘蛛の巣のように巡らせる」と聞いたとき、井口師範はすごい境地にいるんだと、第三者的に考えていました。

僕は勝手にイメージしてしまったのです。

井口師範の体から黄金の気が四方八方への出ていて、その気に当たる相手の動向が手に取るようにわかるものと勝手に解釈していました。

ところがある時、井口師範は次のようにもおっしゃったのです。

「気というのは目に見えない。だから目で感じないといけない」

そして、このときに、目で感じる見方を教えていただきました。

ただ、以前に書いた人形の目の技法をある程度やっている人でないと実用にはなりませんので、人形の目が秘伝の初伝なら、これは中伝にあたる技術で、公開するわけにはいきません。

なお、人形の目については、ご興味のある方はキンドル版の本「力の弱い人でもできる唯一の護身術
をご覧ください

 

 

 

 


 

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【合気道の前提:神を使う】

皆さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です。

さて、前回より、神道世界の話をしていますが、僕たち人間は、宇宙の根本神の分け御霊であり、神の持つ力を僕たちも有しているとされています。

 


 

合気道の前提は現代日本人には難しい

 

前回は合気道の前提として「僕たち人間は神である」という話をしました。

神道では、神の行為より、新しい神が生まれ、その神の行為によりまた新たな神が生まれ、次々と神が生まれます。

だから、神道的にいえば、小宇宙である人間の行為も、神であるということができます。

僕たちが、普通に健康で、普通に動けること自体、細胞一つ一つの力が一致協力して、体の各臓器が正常に動作している訳で、単なる動作でも神にも等しい奇跡だと思いませんか?

こういった意味でも、僕たちの一つ一つの行為は神であるということがわかります。

また、僕たち一つ一つの行為を考えたとき、前回もお話ししたように、自分の意思と離れて、自動的に行われていることで個別の神と呼んでもよいと思います。

しかし、前回説明したように、これを神の御業として、僕たちは考える事ができないよう教育されていて、すべて「当たり前」と捉えるようにコントロールされいます。

ですから、単純に神を讃え、神を唱えるだけでは、精妙な行為を行う状況に僕たちをもっていくことはできないのが現代の日本人です。


合気道の前提をどう扱うか

 

そこで、自分達の行為を再度検討してみると、命令と反応という関係になっていることがわかります。

要するに行為自身が自動で走るプログラムみたいなものになっているとも考えられます。

ですから、行為自身を神格化するのではなく、行為をプログラムとして考え、正しく動くプログラムとして自分に覚え込ませていきます。

そのために、合気道の形稽古の各動作をプロセスに分解し、それぞれの意味と目的を把握して、自分自身にプログラミングしていきます。

そこで、プロセスという概念をしっかりと意識し、各プロセスの目的と技法を覚え、そして途切れることなく、プロセスを実行していくようにします。

プロセスについては以前に言及した様に、第7プロセスまでありますが、合気道の技の稽古は、繰り返しおこないますので、敢えていえば、次の技に連結する第8プロセスも考えると、第1~第8は次のようになります。

  1. 空間感覚の合わせのプロセス
  2. 勝速日のプロセス
  3. 相手との相対のプロセス
  4. 移動のプロセス
  5. 接触のプロセス
  6. 投げや固め技のプロセス
  7. 残心のプロセス
  8. 次の準備のプロセス

以上のプロセスが、滞りなく繋がり行われるのは、まるで高天原の宇宙の根本神が数多(あまた)の神々(=プロセス)を集えて統べる姿ともいえるのではないでしょうか。


 

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【合気道の前提:我々は神である】

皆さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です。

さて、前回は古い合気道では天津祝詞を奏上する話をし、その目的は心身統一、要するに心と体の調和を取ることだという話をしました。

今回はもう少し具体的にその効果について話したいと思います。


神道では人間の行為も神といえる

 

古事記などの書物を読むと、意図のある神の行為で神が生まれたりします。

そいうった観点からすると、小宇宙であり、神の御霊である僕たちは神であり、その行為もまた神だということが言えるのです。

その行為が我からでた「我良し」の行為は曲がつ神(悪神)であり、真心からでた行為は神であるわけです。

ですから動作一つをとってもすべて神とみなすことができます。

行為を神というとわかりにくいですが、一つのもの、例えば行為はプログラムと考えるといいと思います。

例えば、掴むという動作を考えると、人は何かを掴もうとすると、目的のものを見た瞬間、ほぼ無意識でそういうが最適に動作が行われています。

ところが、そういった動作でも、例えば人よりも早く掴もうと考えると、急に動きがぎこちなくなりますね。そして慌てるあまりつかみ損ねたりしますよね。

このように考えると、動作一つにしてもプログラムされている何かがあるのが分かると思います。

そういった点を考えると、祝詞の効果というのは、人に備わっているプログラムをより洗練されたものにすることができると宣言することで、自分の可能性を信じ、正しく稽古に臨む頃構えを作るには非常に持ってこいのもので遭ったのかもしれません。

 


 心理学的なテクニックの必要性

 

確かに、昔の人は、現代人の僕らと違って、神の存在を純粋に信じることができ、ただ祝詞を奏上するだけで、十分に心身を統一することができたと思います。

ところが現代社会では、急激な科学の発達に伴い、神の入る余地が非常に少なくなっています。

宗教というと特に日本人はネガティブにとらえることが多いと思います。

これは、マッカーサー元帥の教育改革により、戦後の日本人に宗教は怖いものと植え付け、二度と第二次世界大戦で見たように純粋に神国日本を信じて特攻隊への志願するようなアメリカに脅威を起こさせるような人間を無くすようにされたのも一つの要因です。

ですから、私たち日本人は、よく人が集まっていると、「お前ら、何かの宗教か?」ということがありますが、必ず軽蔑の意味が含んでそういいます。

そういった教育をうけた日本人である僕たちはただ単に祝詞を奏上するだけでは、心身統一はおろか何の効果ももたらしません。

そこで祝詞にかわる心理学のテクニックが僕たちには必要だと思います。次回はその点について述べたいと思います。

 


 

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【古い合気道と祝詞】

皆さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です。

さて、今このブログでは、古い合気道と古神道の儀式について書いてますが、今回は祝詞(のりと)について述べたいと思います。

 


祝詞の奏上

古い合気道では稽古を始める前に祝詞を奏上しました。それで、井口師範はその形式を守って、必ず稽古の前に祝詞を奏上して稽古を行っていました。

祝詞は、天津祝詞といわれる短い祝詞でした。天津祝詞にも何種類かあって、大本教で奏上されていたものと同じものを奏上されていました。

祝詞を知らない人のために、記載しておくと

高天原に大天主太神
あまたの天使をつどへて永遠に神つまります
神ろぎ神ろみの御言もちて
神伊邪那岐尊つくしのひむかのたちはなのをどのあはぎがはらに みそぎ祓ひたまふ時になりませる祓戸の大神たち
もろもろの曲事罪穢を
祓ひたまへ清めたまへとまをす事の由を
天津神 国津神 八百万の神たちともに
天の斑駒の耳ふり立てて聞こしめせと
恐み恐みも白す

というものです。

短くまとめると、高天原にお住いの大宇宙の根本神を中心にそれに使える神々、そしてその系譜の神々、さらにはこの世界のすべての神々に、清め、祓いをお願いする内容です。

 

 


武道と祝詞の関係

 

高天原というのは神々が住まわれる世界のことですが、そうすると、高天原は私たちと直接関係がない場所ということになります。

ところが、神道では大宇宙と小宇宙という考えがあります。大宇宙というのは宇宙の根本の神のことで、小宇宙というのは人間のことを示します。

さらに、人間の魂は大宇宙の根本神の分け御霊ということで、人間は大宇宙神にあることはすべて備わっていると解くということです。

この宇宙は、大宇宙身神を中心に、さまざまな神々が一致協力のもと宇宙や世界を運営しているものです。

これを人間自身で考えると、意識して心臓を動かしたり、呼吸したり、食べ物を昇華したりなどしなくても、体が勝手にやっているわけです。

こういったことを考えると非常に人間とは不思議なものと思わざるをえない気分になります。

さらに、心は自分のものでありながらも、殆どが無意識に依存している点もある訳です。

このように人間も、神の分け御霊というようなに、人間自身の分け御霊とで例えられる様々な機能から成り立って構成されていることがわかります。

しかしながら、そういった機能が十分に働かない場合、自分自身の調和を乱してしまうわけです。

武道では、心身の調和が非常に大切なのです。

また、神道では、自分の肉体が自分の魂の住処であるということから、は自分自身の肉体を自分の魂の高天原と考え、さらには自分の周りを高天原と考え、調和を取り戻すということを祝詞を奏上することで行うのです。

我々武道家が目的にしている明鏡止水の境地が心身の調和ということですから、目的が同じわけです。

 


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【合気道の振り魂の武術的意義】

皆さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です。

さて、今は古い合気道での古神道の儀式について述べていますが、今回は振り魂について述べていきます。


振り魂のやり方!

古い合気道では、天の鳥船の行と振り魂はセットで行われます。

振り魂というのは、瞑想法の一種で、古神道では、活力を失った魂を振り動かして活力を与え、再生する術のことをいいます。

やり方は、自分の前で、玉印(ぎょくいん)という手の組み方をして、上下に玉印を振ります。

井口師範が行った具体的なやり方としては、左足を前に出して天の鳥船の行を「エイ、ホ」という掛け声をかけながら、何度か行い、その後、気の流れを途切れることがないように注意しながら、頭上に手を挙げてパンと音がでるように手を合わせ、玉印を作りつつ手を上から下丹田付近に持ってきます。

掌の中心(労宮)を合わせて、右手を下に、左手を上になるように掌を回転させてずらせて、玉印という右手と左手を互いにつかみあう形にし、「天照大神」と唱えながら、玉印を上下にゆすります。

さらに、右足を出して、天の鳥船の行を、「イエイ、エイ」の掛け声とともに行い、何度か行ったら、また振り魂を行います。

そして、次は左足を出して、天の鳥船の行を「ホイ、サ」の掛け声とともに徐々に早くして行い、その後振り魂を行います。

 


振り魂の効果

 

僕は、井口師範に「振り魂をずっとしていると、あるとき身体を天地に貫く軸ができ、そこに天地の気が流れてきて体が非常に安定する」と言われました。

それで、毎日ずっと天の鳥船の行と振り魂を行ったわけですが、10年ぐらいかけてやって、師範が言われたように、頭の天辺から身体を貫く軸ができ、その軸を通じて地球からと天から気が入ってくる特別な感覚を得ることができるようになりました。

そうすると、例えば正坐をして、手を膝に置いた状態で、両手を上から人に抑えられても、それを上にはね上げることができるようになりました。

ただし、この気が流れ込んでくる特別な感覚は井口師範によれば、振り魂をつづけることによって自得する必要があるということで、具体的にどうなるといわれませんでしたが、体感してみると、上中下の丹田と関係した、確かに不思議な感覚でした。

ただし、今の当会では、何年もかけて自得するのではなく、この感覚を短時間で直接体感してもらえる方法を発見し、相手が上から抑えてくる手に逆らって持ち上げることは、会員の皆さんは難なくできるようになっています。

このように、合気道で使う古神道の儀式は、単なる概念的なイメージの問題というわけでなく、実際に技に効果がでるものなのです。

 


 

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【合気道の天の鳥船の行の武術的意義】

  1. 皆さんお元気ですか ?  僕はめちゃくちゃ元気です。

さて、前回は古い合気道の 神道の儀式について述べましたが、 合気道で神道の儀式をやっても、実際面の効用が無ければ意味がありませんので、それについて書いていきます。

今回は天の鳥船の行の効用です。

 


天の鳥船の行とは

 

天の鳥船の行は、古神道家・川面凡児が仙人・蓮池貞澄から 伝授された古神道の 行法です。

ところが、合気道で行う天の鳥船の行のやり方は、実際の川面凡児のやり方と少し違っているようです。

というのは私がある人から聞いたやり方が、合気道のそれとはまったく違ったやり方だったからです。

とは言っても、古神道の伝統を受け継ぐ人によって天の鳥船の行のやり方が異なるので、どれが正しいとは言えないところもありますが、「師の誤りは弟子が直さないと!」と、翁先生のやり方をやめて、違うやり方を採用する弟子まで現れています。

しかし、井口師範が生きておられたら「翁先生が一番正しい!」というでしょう。

武道として非常に理に合っているので、僕は開祖は意味があってその形で伝えたとと思っています。

 


天の鳥船は気の伝達の稽古

井口師範は「天の鳥船の行は気の伝達の稽古。合気道で最も大切な気の流れを感じるために絶対に欠かしてはならない」とおっしゃいました。

井口師範によると、気の流れは次の図のように始め丹田にあり、丹田から気が両肩に移動し、さらに腕を流れて前方の拳に移動します。

更に引き動作で、拳にあった気の塊は、また丹田に引き寄せられます。

この繰り返しが天の鳥船の行です。

 

当会では、運動エネルギーを相手に伝える技術を陽の技法といっていますが、天の鳥船の行はこの運動エネルギーを伝える感覚を養うのに非常に一人稽古になります。

そして当会では天の鳥船の行のやり方が正しくできているかを調べるために、人に後方から手首をしっかり握り、天の鳥船の行の動作を妨げてもらいます。

その状態で、前方に手を投げだす動作をしたとき、手首を持った人が手が前に行くのと同時に前方に移動するかどうかを見ます。

もし、その場で動きが止められたなら、気の流れを感じてできていない証拠で、上手く行けば、気の流れを掴んでいるとします。

 


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【古い合気道、神道の儀式の効果】

皆さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です。

さて、今日は古い合気道で行われていた神道の儀式についての心理学的見解を述べたいと思います。

古い合気道にある神道の儀式

古い合気道では、稽古の前に祝詞を奏上するところから始まりました。

ところが、最近は公の場で特定の宗教を行うのはよくないという考えから、祝詞を奏上する道場は殆どありません。

しかし、井口師範がご存命の頃は、合気道の稽古に祝詞を必ず奏上して稽古を行ったものでした。

また、必ず稽古前には天の鳥船の行と振り魂(ふりたま)を行いました。

僕は最近、心理学のNLPというものをやるようになって、この祝詞の奏上などの神道の儀式というのは非常に大事じゃないかと思うようになりました。

要するに心理学的な見地から非常に有用性が高いと思うわけです。

 


人は小宇宙

神道では、世界、すなわち大宇宙は大宇宙神であるスの神そのもので、人間は、そのスの神の霊から分けていただいた分け御霊(わけみたま)であると捉え、小宇宙であると解きます。

そして小宇宙である人間は、神に備わっているすべてのものを受け継いでいて、同じことができるものと考えます。

言い方を変えると、一人一人すべての人間は非常に価値があり、とても大きな可能性に満ち満ちていると考えるわけです。

しかし、自分の周りを見ても、大きな能力を発揮できている人は稀で、自分ではとてもできそうにないと人は考えてしまいますし、思うようにいかないのが普通です。

それは、神道では、穢れているからと説きます。

穢れるというと、汚い、汚れたという印象を持つ言葉ですが、本来は「気が枯れる」状態を表します。

気が枯れるというのは、悪い気(邪気や濁気)に侵され、よい「気」が不足した状態が「穢れた」状態です。

そこで、禊ぎを行いますが、これは自分は穢れたと自覚して、悪い気を払い、よい気を補給することを自覚するための方法と考える事が出来ます。

安定した精神を神道の儀式によって取り戻し、人間本来の力が発揮できるようにするものと僕は考えています。

ですから、神が実際にいるかいないかに関わらず、脳から見た健康という面では非常に重要なもと思っているわけです。

 


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【人の行動はプログラムされたもの】

皆さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です。

今日は心理学のNLPというものと、合気道の共通点について述べたいと思います。

 


人の行動はプログラムされたもの!

 

今僕はNLPというのを学んでいるわけですが、NLPというのは神経言語プログラミングの英語の頭文字をとったものです。

人の行動は、外部の刺激(入力)に対して、出力として行われるものですが、それはまるでスイッチを押すと自動的プログラムされた機械のように動き出すように反応としての行動が起こります。

NLPの本来の目的はその行動が現状ではかなり不適切なことである場合、その問題となる行動、要するに今までにプログラミングされてしまっているその行動を適切なものにかえるのが目的です。

プログラミングというと、まるで洗脳のように感じるひとがいると思いますが、僕は、理科系で、論理的思考でものごとを組み立てるタイプなので、人の行動をプログラミングされた行動と捉える考えが非常にしっくりときます。

そういった、プログラミングされた行動という解釈をすることで、武道での相手の扱い方が非常にはっきりと見てきます。

 


攻撃行動は結局は自動化プログラム

 

武道では、プログラミングされた行動の中で、すべての人に関して共通のプログラミングされた行動を利用するという技法が沢山あるのがわかります。

特に攻撃に関する動作については、人は自動化プログラムで動いていると実感することがあります。

そして僕がやっていた合気道というのは、その自動化プログラムをかなり利用して相手に技をかけることを行っていると最近は思うようになってきました。

例えば相手が自分の手を取る際に、相手が自分に触れる前に、相手の掌の上で手首を回してやると、勝手に崩れたりします。

ただし、これにはテクニックがあります。

そのテクニックを僕は情報遮断と呼んでいますが、要するにこれから何をやるかという情報をださないでそういう操作を行う必要がある訳です。

この情報遮断を行うことで技が非常に効くようになりますが、情報遮断ができなければ全く技がききません。

ですから、素人が成る程と思って、やろうと思ってもそう易々と相手を崩すことはできませんが、武道修行者は、そういったテクニックを知っていると、自動化プログラムに介入し、相手をコトンロールすることが可能となるのは分かると思います。

これは、いわばNNP(Neuro Non-linguistic programming / 神経非言語プラグラミング)といえる技術だと感じています。

NLPでは、言語、非言語の両方を使うということですので、とどのつまり合気道はある意味NLPの応用であるといえるのかもしれません。

 


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