【要は認識の問題】

皆さん、お元気ですか? 僕は相変わらずメチャクチャ元気です。

さて、今日は認識ということについて話したいと思います。


一つのことに囚われると他が見えない

人は物を見る際に、必ず認識というフィルターを通してものを見てしまいます。

例えば、次のような話があります。

ある家で、兄と弟の二人兄弟がいました。あるとき、弟が自分の部屋の電球を交換しようと透明の電球をもっていました。

すると、母親が「それは後にして、先に昼食をとりなさい」といわれました。

そこで、弟は食卓にその透明の電球を置いて昼食を済ませました。

さらに、弟が食べた後、兄がやってきて弟が座った席で昼食を取り、食事を終えてから自室に戻ろうとした階段で、弟とばったり出会いました。

弟は電球を置き忘れ、どこに置いたかわからなく、あっちこっち探していたところだったのでした。

ところが、目の前に電球があったにもかかわらず、兄は全くそれに気づいていなかったので、弟と一緒に、あっちこっち探しまわり、ついに見つけることができませんでした。

そして夕食時期まで探して、見つけることができなかったので、明日、電球を買うしかないといって、兄弟が夕食のために食卓に着いたとき、鬼が目の前に電球があるのを発見しました。

確か、さっきは電球何てなかったのに、突然現れたかのように電球が目の前にあり、鬼は非常に不思議に思いました。

これとよく似た経験をすることってよくありますよね。このように、目の前にあっても見ていないということが実際に日常の生活ではかなり多いのです。

では何故、兄はあるのに、見ることができなかったのでしょうか?

それは、食卓にあるはずのない電球があり、その時は兄は電球に興味がなかったから、電球は彼の思考の外にあったからです。

このように思考の内をフレームとNLPでは呼びますが、フレーム外の事は人間は認識できないようになっているのです。


期待を裏切ると技にかかる

前の話を前提に合気道の話にもどりますと、合気道の技は多くの人が非常に不思議に思います。

それを気の力だという人もいますが、実は、相手の認識をコントロールしているだけなのです。

例えば、相手と闘う場合、相手は自分を力づくで倒そうとするという考えが必ずあります。

その期待を裏切ってやると、彼の中のフレームの外の行為になってしまいます。

そのため、倒すのではなく、相手のフレーム外の行為である「相手と一体になる」という意識を持つと、相手はこちらがどう攻めてくるのか全く見当がつかなくなります。

そして、相手と一緒に落ちていくという気持ちになる。すると、相手は何故か引きずられて、相手が先に倒れます。

これが相手と一体になると相手が勝手に倒れるという原理です。

早い話が、相手がこちらの力が認識できなくなるので、軽い力で倒れてしまうのです。


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