皆さんお元気ですか? 僕は相変わらずメチャクチャ元気です。
今回は本日の一般稽古でのお話しです。
接触打撃法
本日、当会の一般稽古を行いましたが、個人的な都合で30分早めに始めさせてもらったのです。
YさんとIさんは、私が道場に到着するともうすでに来ていました。
そして道場のカギを開けると、Iさんがいきなりパンチの稽古をし始めたのですが、Iさんは打撃系の武道が好きで、キックボクシングや空手をやっていて、それから空手で足を痛めてから、当会にこられました。
彼が打撃の稽古をしているのがいつも楽しそうなのです。今回も打撃の稽古をしているとやっぱり楽しそうにしているので、つい「距離ゼロからの打撃に興味ない?」と聞いてしまったのです。
基本的には僕は、フルコンタクト空手も経験しているのですが、あまり人を殴るという発想が性に合わない部分もあるので、必要な技術以外はあまり出さなかったのですが、つい言ってしまいました。
それで結局、始めの挨拶もそっちのけで、接触した状態からの当て身(パンチ)の出し方を説明することになりました。
基本は体当たり
一般的な常識では、接触している状態だと、衝撃を伝えるのは無理と考えられます。
少なくとも、わずかな隙間があれば、その隙間でパンチを加速し衝撃を相手に与えられますが、接触した状態で、衝撃が相手に及ぶはずがないと思うでしょう。
ところが、この方法はその常識を覆したやり方です。
ではいきなりどうしてそんな衝撃が生まれるのかというと、自分の体の中で衝撃を作り出しているからです。
合気道は基本的に、「相手との接点は相手に与えよ」という考え方があります。
ですから、相手との接触点に衝撃を与えるという発想ではななく、腕すら相手のものとして相手に与えてしまうわけです。
そして、肩関節からが自分として、肩関節の移動量を利用して自分の腕に体当たりをするようします。
例えるなら、狭いところに釘を打つのに、釘のあるところに金属棒を立てて、その金属棒の端を金づちで叩くと、衝撃が釘に伝わり、釘が沈みます。
これと原理は同じなのです。理屈はそうなのですが、この打撃法はポジションの取り方などをかなり厳密に行わないといけないので、実地で指導する必要があります。
この指導を行ってから、Iさんにミット打ちを3度やってもらったら、その内の一つがミットを突き抜けて、僕の肘に入り、かなりダメージを受けてました。決してミットを通さず受けたくないと思ったパンチでした。
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