皆さん、お元気ですが? 僕は相変わらずすこぶる元気です!
近年の合気道において殆ど当て身を稽古しません。
しかし、植芝盛平翁先生は、「合気道は当て身7分、投げ3分」とおっしゃいました。
今回は、合気道の当て身が如何に大切かという話しをしたいと思います。
さて、実は今日、個人指導の依頼があり、朝10時より指導を行いました。
この方も関東の方で、中国で意拳という中国武術を修業した澤井健一師が開かれた大気拳をされている人でした。
若いころから柔道、空手を行っていて、今は大気拳をおこなっていて、数年後の達人を目指しているとのことでした。
その理由は、現在2歳の孫が大きくなったときに、自分の技をその孫に伝えるためだそうです。
この話を聞いたとき、昔に読んだ漫画で、拳法の達人のおじいちゃんに拳法をおそわった「拳児」という漫画を思いおこさせるようで、ワクワクしました。
私もコーチングの勉強をいましていますが、人間の人生の目的は、学び、成長し、人に伝えることと教わっているため、非常にこの方に感銘を受けました。
この方が私のところに来られた経緯は、実は私がアマゾンで出したキンドル版の本「力の弱い人でもできる唯一の護身術」を読まれて、分からない点を追求するためでした。
ちなみに、私の本は合気道をされている人が読むと、書評は「非常に良い」と「非常に悪い」というように極端に分かれるようです。一方、組手やスパーリングのある他の武道をしている人からはかなり好意的にとられています。
話がそれましたが、組手やスパーリングで合気道の術理(技術)の応用というのはどうするかという説明の際に、少し組みましたが、この方の体幹の強さは本当に異常なほど強く、立ち技のスパーリング体勢で、一度は皮膚の技術で倒しましたが、術理を知った後では投げることができませんでした。
ここまで強い体幹を感じたのは、実は、私の少ない経験の上では、私の師匠の井口師範とジークンドーの代表の中村頼永師ぐらいでした。
ちなみに、術理を知らないときにはマウントポジションをとってもらっても、体幹の強いこの人を倒すこともできました。
このことからもわかるように、体幹が強くても、知らない技術には対抗できないということです。
一方、術理を少しでも分かっていると、体幹を鍛えている人には効かないことです。
とはいえ、この方は現在は拳法が主体なので、当会の技術でパンチが受けらることが、如何に危険か容易にご理解いただいけました。
何故、危険かというと、井口師範から伝わった当会の技術をつかってパンチが受けられると、次の攻撃が簡単に出せなくなり、容易に相手に体をさらしてしまうため、打撃系格闘技では、ガンガンと打撃攻撃(当て身)を食らうからです。
それはかなりの致命的というのが分かると思います。
ちなみにこういう受け方を知らないと、合気道で良く見せる正面突きの技小手返しとかいう正面突き系の技は、拳法家には通じません。
このように、合気道においても、当て身(打撃技)は、体幹の強い人に対抗するためには、投げるだけでは十分ではないことです。
やはり、打撃技である当て身を入れて、虚を作る必要があります。
また、相手からの攻撃がないというのが分かっている敵には、合気道の投げの技は通じないというのもわかっていないといけません。
何故なら、攻撃技が無い場合、気持ちが受けにまわり、先をとることができません。
武道では相手を捕えるためには「先を取る」といって相手の気先を押さえる必要があるのです。
そういった意味からも、攻撃技を覚えておく必要があります。
合気道の投げが上手くいくのは、相手が知らない場合だけですが、情報社会の現在、他の武道をしている人は一通り合気道の投げ技を研究したりしていることが多いというのも覚えておかないいけません。
もし、合気道修行者で護身を考えるのなら、鍛えた強い相手にでも通じる当て身を覚える必要があります。
当て身7分、投げ3分、是非当て身の稽古を行うようにしてほしいと思います。
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