皆さん、お元気ですが? 僕はメチャ元気です!
合気道で技をかける場合、「相手を導きなさい」と指導されることがあります。
相手を導くというのは、とても抽象的だと思うのですが、つい『なるほど』と思ってしまうものです。
今回は、導くということについてお話しします。
無理やりでは導けない
導くということばを聞くと、「相手を自分の意図したところに誘導する」という感覚があるのではないでしょうか。
そのため、相手の意に反して、相手を自分の思った通り動かそうとしてしまう人が多いのではないかと感じます。
そういう技を受けたとき、受け手が初心者で、掛け手が高段者であっても、実に嫌な感じがし、独断的で一人よがりの技と感じます。
その結果、掛け手が導くつもりでも、受け手は力で相手に無理やり制圧されて技をかけられたと感じてしまうこととなります。
これは、どれだけ正しいことでも、頭ごなしに強要されると、『理屈では正しいと分かっているが…」と何らかの抵抗感や反発心が心に浮かんでくるものです。
導くとは、目標とする結果に強引に持っていくのではなく、その道中が大切です。無理やりでは意味がありません。
状況が違っても導く考えは同じ
例えば、目標とする結果を四方投げで相手を倒すことであるとします。
そして、その始まりが逆半身片手取り、例えば相手が左手で自分の右手首をつかんできた場合を想定したとします。
その場合でも、以下の3つのタイミングがあります。
- 相手に手首を取られる前
- 相手に手首を取られた瞬間
- 相手に手首を取した後
この3つのタイミングでは技の出し方が異なりますが、共通するポイントは、相手の身体に無理をさせない範囲で導くということが必要になります。
そうすると、相手は自分の動作に導かれてついてきます。
導くとは
相手の身体に無理をさせないというのはどういうことでしょうか?
それは人間の身体は関節があり、物理的に動ける範囲があるということです。
ですから、その範囲以外のところに無理やり持ってこようとすると、最悪相手の手が外れるか、相手と力がぶつかってしまいます。
相手が移動していたり、止まっていたりと状況によってことなりますが、相手の状況に応じて、相手の関節などの可動範囲を無視しないで、相手が動ける範囲で、相手が不安定になる状況に誘導するということになります。
これが相手に合わせるということであり、導くと言うことです。
要するに、導くとは相手の中にある可能性に誘導することです。
武道で言えば、相手のその状態の中の倒れるという可能性、或いは、崩れるという可能性を導き出すということです。
それには当然、様々なやり方があるのは言うまでもありません。
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