皆さん、お元気ですが? 僕はメチャ元気です!
前々回に、片手取りについて書きましたが、正しいというやり方はないという話しをしました。そして、僕が知っているものだけでも大きく分けて6通りあり、細かくいうともっと種類があります。
今回はその中で、相手の「気」を導くという点について述べたいと思います。
相手の気を導くとは
合気道で、相手の手を持ってもいないのに、それに勝手についていってしまうような映像をみたことがある人もいるとと思います。
それは相手の気を導いているために起こる現象です。確かに、、合気道をしている人たちの中には、時代劇の殺陣のように勝手にそのように動いて飛んでいる人もいますが、基本的な考えとしては、決して技を受ける側がわざとしているものではありません。
この相手の気を導くというのは、相手の意識よりちょっと先をいくことで、相手が付いてきたい気持ちを起こさせる技術です。
意味が分からないと思いますが、こんないたずらを思いだしてください。サイフに糸をつけて、その糸の先端をもって、隠れたところから、人がそれを拾おうとしたら、糸を引っ張る。
すると、タイミングが上手く行くと、思わず財布の移動に合わせて人が動いてしまい倒れそうになるのですが、このとき、相手は取ろうと思って出した気が誘導されている状態になります。
相手の先を少し行く
私が師匠から「相手の気の少し先を行けば相手はついてくる」と指導されました。ところが、相手の「気」の少し先を行こうと思って動かしてもなかなかできません。
というのは、相手が自分の手首をつかもうとして、ちょっと引くと相手がつかめず空振りをしてしまったり、引くのが遅れるとつかまれてしまったりとなります。
そこで師匠にコツを聞いてみたのですが、「手でやっているからできない。気の流れでやればよい」とおっしゃるのです。
よくよく師匠の動きを見てみますと、何か体全体でフワッとした動きで相手を導いています。「これが気の流れか」と思うのですが、自分が体全体を使ってやろうとしてもどうしてもタイミングが合いませんでした。
円転の理
そこで、師匠にご相談しますと、「円の動きになっていないからや」とご指導していただきました。
それで円の動きを意識してやってみますと、「自分勝手な円の動きではいかん、相手に合わさないとあかんのや」と言われてしまいます。
一生懸命合わそうとするのですが、どうもうまくいきません。この相手に合わすということが非常に難しいのです。
円の動きには中心がある
ところが、あるとき師匠が杖(じょう)でこの「気」の導きを行ったときに問題点が分かりました。
師匠の動きをよく観察してみますと、円転で動く円の中心が、相手が持とうとする場所より少しずれたところが円の中心になっているのです。
そのため、相手が持とうとする箇所が、相手にとって非常に持ちやすい速度で移動することが分かりました。
この様に相手を導く場合、
- 円で導く
- 円の中心は相手の気が向かう位置より少しずれた位置
という点が非常に大事です。
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