皆さん、お元気ですが? 僕は相変わらずすこぶる元気です!
今回は、合気道に大切なこと、緊張と脱力についてお話ししたいと思います。これは合気道だけではなく、武道・格闘技をはじめとして様々なスポーツにも関係のあることです。
合気道では、よく「脱力」とか「力を抜く」ということを問題にしますが、言い方を変えると「リラックス」というと分かりやすいと思います。
日本語では緊張することを「肩に力が入る」という表現を古来かしてきました。実はこの言葉は科学的に身体を研究すればするほど、なるほど身体を知り尽くした人の表現だなぁと感じます。
「肩に力が入る」メカニズム
「肩に力が入る」という表現ですが、まさにその通りなのですが、その状態になるのに、肩の三角筋という筋肉が関連しています。
その三角筋が緊張すると、それに連動して次は、背中の真ん中にある脊柱起立筋群が緊張します。また、三角筋の緊張で、肩回りの筋肉も緊張を起こします。
脊柱起立筋群の緊張が起こると、上半身が自由に動かせなくなります。その結果、意識すればするほど、体の様々な筋肉が緊張し始めます。
このように肩、特に三角筋が緊張するのは武道をやっているものにとって致命的です。
リラックス
人はリラックスした場合、どうかというと、まず、三角筋の力が抜けていて、さらに菱形筋群の力もぬけています。さらに脊柱起立筋群の筋肉も緩んでいます。脊柱起立筋が緩んでいると体の自由度が増します。
その結果、身体はすぐに反応できる体となります。
人は、力が入っていると、まず力を抜いてから、力を入れるという動作が必要になっています。
それは、人の身体は屈筋と伸筋の2つで成り立っているため、どちらの筋肉も同時に働くと、自分自身を破壊してしまう恐れがあるためです。
ですから、体が緩んだ状態からスタートすると十分なパフォーマンスが発揮できるわけです。
そのためリラックスして、不必要な筋肉の緊張を解く必要があるのです。
実は合気道の場合の力を抜くというのはこういうことで、筋肉を一切使わないということではありません。
不必要な力を抜くことで身体のパフォーマンスを上げるということです。
だから、ただだらりと力を抜いただけでは、力の強い相手の力は受け止めることができません。
そのため合気道では、身体の緊張を感じる三角筋や菱形筋、脊柱起立筋などをできるだけ緊張させずに、緊張感の伴わない他の筋肉で上腕骨をしっかりと受け止めます。
このような筋肉の使い方により体幹の力を伝えられるようになります。この一連の筋肉の動きを生み出すため、呼吸力養成法(呼吸法)があるのです。
さらに、インナーマッスルを支えるために、腹圧を使い、内面からの張りで体幹を支えると、さらに強力になります。
これで女性でも、男性に対抗できる力が発揮できるわけです。
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