【目と心の動きと護身術】

皆さん、お元気ですが? 僕はメチャ元気です!

読者の方で犬が怖いという人はいませんか? 今回は犬恐怖症の人が何故おとなしい犬にもよく吠えられるのかということについてお話ししたいと思います。


仔犬でも怖い人

 

 

先日、公園のそばを通っていると、公園の中を仔犬に紐をつけて散歩させている子供がいました。

仔犬の柔らかい毛がモフモフとしていて、ぬいぐるみのような愛らしさで、チョロチョロ、チョロチョロとあちらこちらを嬉しそうに尻尾を振って歩いていました。

僕は、あまりにも可愛いのでちょっとその仔犬を見ていたところ、ある小学生の高学年らしい少年に近づくと、突然その仔犬がキャンキャンと吠えだしたのです。

その時のシーンが詳細に僕の記憶に残っているので、その状況を詳しくお話ししたいと思います。

このその少年は、ジャングルジムの傍を丁度通りがかるところでした。

ところが、犬が嫌いらしく、仔犬が近くに来たと思ったら、急におびえた目をして、さっとジャングルジムの傍ぎりぎりのところまで飛びのきました。

そして、じっとその仔犬の目を見て、自分にとびかかられないようにと必死で逃げようとしていました。

ところが、後ろがジャングルジムがあり、それ以上、後方に下がれないので、おびえた顔で、仔犬と目を合わしながら、必死で、ジャングルジムにしがみつき、2段ほど登りました。

それでも、なおも吠える仔犬と目を合わして、恐怖に顔を引きつらせていました。

 


犬好きと犬嫌いの違い

 

 

この小学生の行動を見て、僕の知り合いの犬恐怖症の人も、同じような行動をとっていたのを思い出しました。犬恐怖症の人は、大概は犬と目を合わせるのです。

ところが、犬好きな人は、犬と目を合わせるというより、犬の全体像を見ます。犬の毛がどうなっているとか、色がどうだとか、動作がどうだとかです。

人は相手が気になると相手全体を見ます。昔、狼に育てられた子供というのがインドで発見されたことがありますが、赤ちゃんは狼を恐怖することすらありませんので、狼の目を見ることはありません。だから、狼は巣に連れて行って人間の子供を育てたのでしょう。

何十年も前、小学生のとき、遠足にいったとき、学校の先生が、野生の動物に目を合わせるのは危険なので決して目を合わせないようにしなさいと言ったのを思い出しました。

将に人は恐怖を感じると、恐怖の目でその動物と目を合わそうとするようです。

一蹴りでやられそうな、小さな仔犬ですら、目を合わせる対象に吠えるのですね。

ですから、犬恐怖症の人は、是非とも犬と目を合わせるようなことはしないことです。

 


合気道の目の使い方

 

 

合気道では、相手と目を合わせないということを再三師匠に指導されました。

全体を見ることと目を合わすこと、これは相反する意識の表れだということです。

スパーリングなどで相手の攻撃を受けないでおこうと思えば思うほど、相手の目をみてしまいます。合気道の目付けとは真逆の目付になります。

この目付の詳しい方法を説明するにはかなり複雑になります。もし、興味のある方は是非、護身術を学びに来てください。

また、目の使い方については、拙著に記載しています。もしご興味のある方はそちらを参考にしてください。キンドル版の本「力の弱い人でもできる唯一の護身術

 

 

このように、感情の動きが目に出るわけですが、相手に対する恐怖などがでると、おびえた目で相手の目を見るという行為に走ります。もしあなたが暴漢に遭遇したら、まずは相手の目をみないことです。

もし、あなたが暴漢に襲われたら、見るのは相手の耳を見てください。そうすれば、相手はあなたの思考を急によみづらくなります。

そして、相手の隙に付け込んで、目を攻撃すれば相手は、虚をつかれ、簡単に目をつかせてくれます。目をつかれれば、大概の人間は痛みのため何もできなくなります。その隙に逃げるとよいでしょう。

 

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