【年齢、体格を超える方法には?】

5月14日に関東から来られた方の個人稽古を行いました。

合気道、伝統空手、フルコンタクト空手などを経験し、空手では体格の差が致命的であることをさとり、体格差によらない武道を探す中当会のホームページにたどり着いたということでした。

この方の身長は170センチより若干小さい目で、身長からすると体重は標準よりも重い目の体格ですが、ある程度の打撃に耐えられても、強い相手に勝つには身長がとても足りません。

ちなみにフルコンタクト空手というのは、顔面パンチと急所攻撃を除いて、素手、素足で本気で打撃し合って優劣を決める空手の一派で、一般にはフルコン空手といわれています。

僕も極真カラテを十数年前に少しかじりましたが、僕は身長179センチなので、かなり有利で、月3、4回しか稽古できませんでしたが、師範にも気に入っていただき、「橋本、何故二十歳ぐらいのころ極真をしなかった?」と言っていただきました。

フルコン空手では、少なくとも170センチ後半以上の身長がなければ、試合で上位になることができないのです。

テレビに出てくる打撃系の格闘技の選手はすべて背が高い人ばかりなので、それが理解できると思います。

ましてや、年齢の壁を超えるとなるともはやフルコン空手では不可能と言わざるをえない事実が存在します。前回、来られた大気拳をされている方も、かなり元極真カラテの高段者が大気拳をしに来られているといっていました。

では、年齢の壁を超える方法とは何でしょうか?

当会では、それは人の知らない技術を習得していることだと考えています。ですから、試合が公開されていて、ルールがある武道では、年齢の壁を超えるのはかなり難しいと言わざるを得ません。

柔よく剛を制すといわれる柔道にしても、40代以上のオリンピック選手は存在しません。
このようにルールがあることで、体格の差というのは出て来るものです。

ストリートファイト(路上での喧嘩)最強といわれているジークンドーを僕は十年以上やりましたが、何故ストリートファイト最強といわれるかというと、この格闘技では、最初からビルジーという目潰しと金的蹴りを入れることを想定して技が組み込まれています。

この創始者は、映画い俳優としても有名な実戦武道家ブルース・リーです。ブルース・リーは多くのクンフースターと違って、ガードマンを付けず、ストリートファイトに挑んでくる相手をすべて一人で対処したと言われています。

日本武道や格闘技ではありえない、相手にかみつくシーンはブルース・リーの映画で登場しますが、ブルース・リーのジークンドーにはルール無用の中、実用性を最優先し、綺麗に勝つなどという着想がないからこそ、ストリートファイト最強と言われるのでしょう。

ただ誤解をさけるためにいっておきますが、ジークンドーはただ勝てばよいというだけじゃなく、ブルース・リーは世界中の格闘技を研究していただけあって、技の理論も非常にしっかりとしていて、非常に合理的で武道としても非常に価値が高いものです。

このように、ルールある試合があり、このように正々堂々と勝つことが強要されると、そのルールに合わせて闘う必要があり、非常に制約を受けるため、体力があり、体格があり、年齢が若い人には勝てません。

当会は合気道をベースとした護身術を教えていますので、ルール無用でくる暴漢には、正々堂々と勝つとゆうより、こういったジークンドー的な考えも必要と思っています。

そのためには、武器に出来るものを武器にするということと、人の知らない技術というのが非常に大切なものと僕は考えています。井口師範の秘伝はそういった人の知らない技術の宝庫です。

武道好きなものにとって、これ以上上達の見込めない技術は非常に淋しいものがありますが、井口師範の秘伝は年齢を超えて、いつまでたっても上には上がいるという楽しみがあります。

ですから、私もまだまだ修行が必要なのは言うまでもありませんが、井口師範の秘伝は、いうなれば山の頂上に行く地図と言えますので、これからも楽しみです。

 

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