皆さん、お元気ですが? 僕はメチャ元気です!
さて、今日は私の弟子Mさんの体験をシェアしたいと思います。
その対処の仕方が、読者の護身の参考になると思いますので、詳しく紹介したいと思います。
夜の公園
夜の公園は人が少なく、邪魔する子供たちもなく、専念できるので、武道の稽古するには非常に都合がいい。
その日も仕事を終え帰宅したMは武道の稽古をするために、自宅近くの公園に出向きました。
今回の目的は懸垂でした。ところが、鉄棒の近くには人がいて、その場がそういう空気ではなかったので、どうしようか悩んでいました。
やはり、出がけに懸垂をするつもりで気合いを入れてせっかくやってきたので、やはりやりたいという気持ちを抑えきれず、鉄棒をジーっと見ていました。
すると突然、視界の外から「なに見とんじゃコラ!!」と大きな声がしました。
声の方を向くと、いかにもガラの悪そうな2人組の男が近づいてくるではありませんか。
「なあ、おとなしく持っとる金を全部だせや」
「私はお金を持たずに公園に運動に来たので持っていません」
「何いうとるや。こいつはヤクザやってるんや。お前、なめとったらただじゃすまんぞ」
「恐喝ですか? 警察呼びますよ」
「警察? 上等や、読んでみい。警察なんかちっとも怖い事ないんじゃ」
「そうですか。じゃあ呼びますね」
Mはポケットにいれていたスマホを取りだし110番しました。
護身術の3つ基本
Mは電話で警察と話しつつも、2人組を視界に入れ、護身術の3つの基本の実行は忘れませんでした。
一つは、相手との間合いを2m以上保つこと。間合いというのは相手との距離だ。護身術では2m未満を危険距離としている。
この危険距離内では、何らかの攻撃的アプローチが必要になりますので、危険距離内は出来る限り避ける必要があります。
二つ目は、相手と目を合わさないことで、所属護身術道場では「人形の目」と呼ぶ特殊な目をすること。目の使い方を護身術では目付と呼び、相手はこちらの考えが読めず迂闊に近づきません。
(専門的な目の使い方についてご興味があれば拙著「力の弱い人でもできる唯一の護身術」参照)
三つ目は、相手の目をいつでも突ける準備をすることです。
これは相手の無意識操作です。人間は不思議なもので、目の前の相手が危険な行為を行うおうと思うと何となく伝わるものです。その結果、無意識に相手は近づくの避ける行動をします。
以上が、Mが実行した基本注意点です。
スマホの110番は場所が特定できる
ここまで、Mは護身の基本をまもり、冷静に対応しています。
しかし、緊急事態ゆえ、相手の動きを意識する必要があるため、電話に集中はできず、自分のいる公園の名前がすぐにでてきませんでした。
ところが、110番通報のスマホでは瞬間にGPS機能で所在地を特定し場所の確認後、警官を向かわせてくれることになりました。
警官到着まで、実質は電話してから10分ほどだったそうですが、10分というのは短いようで非常に長い。
もし相手が暴力行為に出た場合、10分は非常に危険な時間です。ストリートファイト(町中の喧嘩)では最初の6秒で相手を仕留めないといけないといわれています。
かなり時間が経過したと感じた頃、ようやく警察官が8人かけつけ、2人を逮捕しました。
逮捕の際、一人がかなり抵抗したため、取り押さえられ、手足を拘束されて、連行されていったということです。
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