【ティシュを武器にする】2

皆さん、お元気ですが? 僕はメチャ元気です!

前回はティシュペーパー一枚ですら、護身に使えるという話をしましたが、それは誰でもができることではないという問題があるということでした。

今回は、僕がどのようにして、ティッシュペーパーを武器にするかをお話ししたいと思います。

 


相手に投げる意図を悟らせないこと

 

前回、相手に模擬ナイフ(稽古用のナイフ)を持ってもらって、刺しに来てもらい、ティッシュペーパーを投げて、相手の動きを阻止するという話しをして納得していただいたと思います。

けれども、投げるのを相手に悟られると効果がないという話をしました。

「では、相手に悟られない投げ方とはどんな投げ方なのか?」と思われたかもしれませんが、先ず大切なのは、投げ方の前に、【このタイミングで目を狙て投げる】という意図を相手に悟らせない事が重要です。

この実技で失敗する多くの人は、相手の目をしっかり見て、相手の目に当てようと投げます。

この「相手の目をしっかり見て」というのが、失敗の原因です。

 


相手の目をみるな!

 

 

伝説的な空手家で松濤館空手の金澤弘和師がいますが、この人は腕を骨折しながらも試合に参加し、足技だけで全日本大会を制したということで有名で、「蹴りの金澤」と言わしめた人です。

その金澤先生が、ある武道雑誌の記事に、目付の重要性を述べるにあたってある格下の選手と試合をしたときのことを書かれていました。

ちなみに、目付というのは、武道における目の使い方をいいます。

その選手は、目を伏せて、金澤師の顔を一切みようとせずに戦い、非常に戦いにくかったと述懐されていました。

このように、何かするとき、相手の目をみると、こちらがしようとすることが相手に漏れてしまうわけです。

ですから、相手の目を目掛けてなげるにしても、相手の目は決して見てはいけないのです。

 


素人ができる目付

 

 

井口師範の指導する合気道では独自の目の使い方をします。しかし、この目の使い方は素人にはかなり難しく、すぐに使えないのが難点です。

そこで、素人にもできる目付をお教えします。

それは、相手の目ではなく耳をみることです。具体的には耳を中心に、全体を見るということを行います。

ですから、何があても耳を見る。これをするだけで、自分の情報が漏れにくくなります。

何があってもというのは、暴漢が刃物をもっていると、つい刃物に目が行ってしまいます。刃物に目が行くと、次は足がすくんでしまいます。ところが、刃物を見なければ、足がすくむということはありません。

このポイントをよく覚えておいてください。このポイントに注意して相手全体をみていたら、目の位置がどこにあるか分かります。

そこのフッと、ティッシュを投げてやるだけです。相手が、こちらにタイミングが分かっていなければ、顔を無意識で逸らすはずです。

もし、専門的な目の使い方についてご興味のある方は、電子書籍の拙著を参考にしてください。そちらで紹介しています。キンドル版の本「力の弱い人でもできる唯一の護身術

 

 


投げるのは内から外へ

 

 

目の使い方がわかったら次は、投げ方です。投げ方は、野球の投げ方じゃなく、スポーツのフリスビーを投げるように内から外に投げてやります。

そうすると、相手の目を確実に狙えます。しかも、内から外に動く動きは人間にとって反応しにくいのです。

 

*  *  *

以上のポイントに注意して、練習すれば誰でもティッシュペーパーを武器にすることができます。

武器といっても相手を一瞬だけ隙に陥れるだけですから、すぐに距離を取りましょう。

最低2メートルを確保します。2メートルあれば、相手の次の攻撃に確実に対処できます。

6メートルあれば走って逃げても相手は追い突けません。大声を出して逃げましょう。

 

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