【横面打ちの打ち方】 

みなさん!
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さて、今回は一般の合気道の稽古では横面打ちの仕方をあまり具体的に教えないと思います。そこで、横面打ちのやり方について少し説明したいと思います。

今回は間合いです。間合いというのは、戦闘開始時の相手との距離のことです。ルールの定められた試合などよりも、合気道の相手との距離は長く、畳縦方向一枚分です。1.8メートル、およそ2メートルになります。

 

ちなみに、少し話はそれますが、護身の知識として覚えておくといいと思うので、間合いについてもう少しお話ししたいと思います。合気道では一間、三間、六間の3種類の間合いを考えます。

一番近い距離で約2メートル。この距離は少し遠いように感じるかもしれませんが、相手がもしかすると短刀などの武器を持っているかもしれません。そんな場合、とっさに対処できるのはこの距離以上です。護身を考えたときも、この距離より小さくなると非常に危ないと覚えておいてください。

他の武道や格闘技の試合での始まる距離はもっと近いかもしれませんが、これより狭くなると、武器の所持の有無や、体格・反射神経・腕力など優れたものが有利になります。ですから、不用意に近づくのは危険です。

三間の距離は暴漢が近づいていると判断できれば十分に対処できる距離されています。ですから、相手が無差別通り魔であった場合、十分に逃げられる距離です。この距離は、相手が初めからターゲットに一人選んでいる上、犯罪者がよほど足に自信があるアスリートでない限り追いかけては来れない距離です。

また、六間(約12メートル)なら、例えば殺し屋があなたを狙って刃物で襲おうとしていても、十分に逃げられる距離であり安全圏がこれ以上だということを覚えておいてください。

話はそれましたが、一間離れた位置が、最低限の間合いです。ですから、横面打ちもこの距離からスタートするということを考えないといけません。そこから出発することを考えた横面打ちの打つ手順を示します。構えは右構え(右足が前)から、左手で手刀(てがたな)を打ち込むことを想定します。

  1. 相手に対して2メートルの距離で右構えで立ちます
  2. 右足を更に進ませて、手刀が相手の頭部に当たるよう距離を詰めます。
  3. 足が着地したら、すぐさま当てる体制を作ります
  4. 相手に向けて手刀を出します
  5. 直線運動で起こった運動エネルギーを回転の力に変え、相手に伝えます

横面打ちの打撃のポイントは、前進運動を如何に回転運動に変えるかという点にあります。また、横面打ちに対して、実は色々なノウハウがあるのですが、どうしても実際にお会いして直接説明する必要があるので、樹木などを相手に稽古していただくといいと思います。

鍛えれば、かなりの衝撃が得られますから、良く稽古してください。二メートルの間合いを一瞬で詰め相手に横面打ちを入れられるようになれるまで頑張って稽古してください。

もし女性が護身術として合気道をしたいというなら、徹底的に当て身の稽古をしておくことをお勧めします。僕の知っている中で、「私は暴力は嫌いだから、簡単に相手を制することができる合気道を選びました」という女性が割といることに驚きます。

合気道を3,4年ぐらいで達人以上の技術が身につくと思っているようです。しかし、実際、暴力を振るうときの男の力はかなりのもので、合気道を少しかじったぐらいで対処できるものではありません。やはり、正しい当て身の技術を身に付け、衝撃を与えたら一目散に逃げるぐらいの気持ちが必要ですね。

 

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【本当の横面打ちはマジ半端ない!】

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さて、今回は一般の合気道の稽古ではあまり具体的に教えない横面打ちのやり方について説明したいと思います。

一見、合気道の横面打ちって大したことがなさそうで、ショボク思われがちですが、きっちりと稽古した人の、体重の乗った横面打ちは軽く受けたぐらいでは、吹っ飛ばされるぐらいの威力を持ちます。

あるボクシング経験者は、「カウンター狙いのパンチは、左の構えから右フックを打つが、アグレッシブなフックをする人は、横面打ちと同じように、前に出た足と同じ側の手でフックをする。これが恐ろしく威力がある!」と言っていました。

ボクシングも合気道も体の使い方に共通する点があるんだなぁと感心しました。それはともかくとして、ボクシング用パンチングミットで、正しく体重ののった横面打ちを受けたらかなり大きな衝撃があります。『これをまともに頭に受けたら、首がやられてしまうのではないか?」と思えるぐらいです。

ですから、合気道をしている人だけでなく、護身を考える人は、この体重の乗る横面打ちを是非マスターしてほしいと思います。

まずは、構えの問題から出発したいと思います。

【構えの問題】
一般で行われている横面打ちの問題点を先に言っておきます。構えですが、通常の合気道の稽古では、相手に分かりやすいように、ボクシングのテレホンパンチといわれるような形で、相手に対して「今から、横面打ちをいきますよ! 用意はいいですか?」的に下の図のように構えて行います。

これは、形稽古をする際は、技の掛け手は非常に分かりやすいので、慣れていない人が形をつくるには非常に都合がいいと思います。しかし、護身で用いる場合は、相手に悟られると簡単によけられてしまいますから、これでは役に立ちません。

護身性を特に追求するなら、必要なときに最小限の必要な動作を行わないといけません。

また、「これから行きますよ。いいですか?」ポーズをとれば、誰でも簡単に避けることができるからです。暴漢にそのような攻撃は、無意味でどころか、相手を刺激して怒りを招くことになる危険性すら含んでいますから、絶対にやってはいけません。

実際の場面を想定した場合、横面打ちは次の図のように、相手に打ち込む瞬間に手が上がる方が動きが小さい分読まれにくいので都合とてもよいわけです。。

次回は、もう少し具体的に横面打ちの相手との距離と距離の詰め方と気の関係など説明します。

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【合気道護身術という専門店への道】

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前回は、現状の合気道は性悪説に基づいて人を傷つけるような悪い技は教えないという風潮があるという話しをしました。僕が現在合気道の技を教えながら護身術道場としているのは、「危険といって教えない方が危険」と思う点と、性善説の方が自分に合っていると思う点の2つが、その理由です。

実は、多くの人に、護身術というより、「合気道」というブランド名でやった方が絶対に人が集まるとよく言われます。でも、僕にはこだわりがあります。

確かに「世界平和を謳うのに相手を痛めつける技術は良くない」とするのは思想的には素晴らしいのでしょう。でも、そういった思想では、現実と乖離しすぎて、護身という点でかなり難しいと僕は考えます。

そして、ストリートファイト(路上での喧嘩)最強といわれるジークンドーという武道を僕は経験することでますます当て身は必要との考えが強くなりました。また、SNSで他の合気道をしている人と話をすることで、多くの合気道の道場は護身という現実的な問題からかなり乖離しているように感じました。

例えば、護身というと、「相手に手を持たれたらどのように外すか」ということをよく合気道する人はいいます。ところが、それだけでは相手を刺激して余計酷い目に遭うということもあります。

僕自身が経験したことなんですが、僕の父は警察官で、逮捕術とか知っていたので僕に手の外し方を教えてくれていました。あれは、小学3年生のときですが、6年生のガキ大将が、僕を虐めるために手首をつかみました。

僕はそれを肘を相手側に向けてテコの原理を使て外して逃げようとしました。ところが、相手は6年生、とても3年の僕は逃げ切れるはずがありませんせんでした。なので簡単に捕まりボコボコに殴られました。

要するに、頭で考えると、「手を取られたら、外せばいいだけ」と考えるかもしれませんが、その後にどう逃げるかを教えないと余計酷い目に遭うということです。このように「こう来たらこう対処する」的な頭で考えた動きでは対処できないことが多いということです。

やはり護身を考えたとき、安全を確保できるまでどうするかを考える必要があります。そのためには相手に攻撃も辞さないという覚悟も技も必要です。

現在、当て身などを肯定する合気道は古い合気道、世界平和を主張し多くのニーズにこたえる新しい合気道と二つの潮流があるそうで、今は新しい合気道の方が優勢で世界中に広がりを見せていますが、古い合気道は徐々に消えつつある状況だと聞きます。

私は古い合気道を教えていただいたので、当て身技(打撃技)は絶対に必要と思っていますし、前回いったように、性善説に基づいています。そのため、新しい合気道を推進する本部に所属して合気道する気にはなりませんでした。

確かに、現在の合気道は、運動不足解消、見せるための演武、武道、護身術、健康維持、ダイエット対策と様々のニーズに応えているので、どんどんと世界中に発展しています。

しかし、現実問題として、小売店を考えたとき、専門店が立ち並ぶ百貨店の中ならともかく、小さな店舗で多くのニーズに応えるということは、それだけ特定した分野の稽古の濃度も薄くなります。確かに、コンビニのように何でもそろっているのはライトユーザには非常に都合がいいですが、もっと専門的なものが必要な人では対応しきれません。

ですから、僕は、特定の分野を目指すのであれば、専門的な分野を教えるところがあってもいいじゃないかと思っているわけです。要するに、何でもあるコンビニとと専門店の違いを大きく打ち出していこうということで、当会は護身専門店という方向性で進んでいます。

そして、前回お話しした性善説・性悪説のうち、空手や拳法や剣道のと同じように性善説でいこうと思っています。人間は本来素晴らしいものを持っているという方向性で、活人合気道で進んでいくつもりです。

次回は護身に使える横面打ちの技術について基本を述べていきたいと思います。

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【もともと人は善?それとも悪?】

みなさん!
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さて、先日、ビジネスのトップを走る泉忠司さんと佐藤文昭さん共著の『ビリオネア・テンプレート』という本を読みました。その付録のDVDに佐藤文昭さんが「性善説と性悪説」についてお話ししていて、日本の教育は性悪説にもとづいて行われているという話しがありました。

要するに、人はそのまま放置しておくと悪に流れるから、教育で唯一の正しい知識だけを詰め込んで、その知識で正しく判断させるのが正しい教育だというすることです。日本のように知識を詰め込んで、その内容をテストするという方針の教育はまさに性悪説に基づいているといえるということです。

そのため、日本では多くのことでこの性悪説が染み込んでいるように思います。例えば、進路にしても、「あなたは何も知らないのだから私がちゃんと決めてあげる」と子供にいって親の判断だけで進学塾に通わせたりしている親もいます。要は本人に判断させると良くない方にいくから、正しい知識を知っている親に従わせるというわけです。

全て正しい知識で人の行動を規定しようというのが性悪説です。ところが、こういう教育だと、正しい知識がない場合、対応できないという問題が生じます。今までにない新たにものごとを生み出すことには不向きです。

要するにマニュアルがない状況では誰も判断ができない状態になります。ですから、新たにビジネスを起こしていくときには向かないということです。また、過去の事例がそのまま役立たない、時々刻々と変化するビジネスには向きません。

何故このような話を持ち出したのかというと、近年の合気道も同様な性悪説に基づく指導がなされているからです。

というのは、近年の合気道の思想で「世界平和を目指す合気道では、相手を痛めつけるような技はふさわしくない」という理由から、当て身技(打撃技)の稽古を除くだけではなく、やり方すら教えないという道場が非常に多いと聞きます。悪の元になる当て身は教えない方が良いということです。

そのため、正面打ち、横面打ちの打ち方についてもあまり指導者が具体的に指導しないため素人の打ち方とあまり変わらない人が増えているようです。

しかし、経験から、当て身の仕方の分からない人に当て身を受けるというのはかなり無理があると僕は思っています。実社会でもそうですよね。毒に対処するために、その毒を研究します。毒を悪として「悪だから誰も考えてはいけない」と退けてしまえば、毒に対処することができなくなります。

また、ビジネス書でもよく参考にされる孫氏の兵法に、誰でも聞いたことがある有名な言葉があります。

知彼知己、百戰不殆。
不知彼而知己、一勝一負。
不知彼不知己、毎戰必殆。

彼を知り己を知れば百戦殆ふからず。
彼を知らずして己を知れば一勝一負す。
彼を知らず己を知らざれば戦ふ毎に必ず殆ふし。

敵と味方をよく知るなら、どんな戦いにもほとんど破れる心配はないだろう。
敵の実情を知らなくても勝てることはあるが、負けることもある。
敵のことも味方のことも知らないなら、何度戦っても必ず危険に晒されるだろう。

武道で護身を考えるなら、綺麗ごとで済まされないのが本来の武としての道ではないでしょうか。だから、人を傷つけ、痛めつける可能性があるから稽古しないのではなく、武道であるなら徹底的に磨き、そしてそれを滅多とやたら出さないのが人間性であり武道ではないだろうかというのが僕の考えです。

剣の道で、殺人剣、活人剣というのがありますが、人殺しの道具も使い方一つだということです。打撃系武道である空手でも拳法でも人殺しの術をひたすら磨きます。けれど、それを暴力に使うかどうかは本人次第です。人殺しの技術にも殺人拳、活人拳はあります。

この様に他の武道では、性善説をとっています。実際、テレビなどで暴力事件のニュースをみても、暴力事件を起こす人は武道すらしていない人の方が多いのではないでしょうか。
以前にある合気道師範が「合気道精神からみたら、空手や拳法ははるかに程度が低い」と言いました。でも、それは性悪説に基づいた勝手な意見だと僕は思いました。

だから、僕は合気道にも、昔のように、当て身技(打撃技)も必要と考えます。だから、僕は、他の武道と同様に性善説に激しく同意します。

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【推進力を生み出す丹田歩行】

みなさん!
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さて、今日は強い推進力を生み出す丹田歩行について話したいと思います。

「丹田って何だ?」
と思った人がいるかもしれませんね。

精選版 日本国語大辞典には「丹田とは、漢方医学で、臍(へそ)より少し下のあたりをいう。ここに力を入れると健康と勇気を得るといわれる」とあります。

丹田は、仙術・仙道・気功の元になった中国の道教(タオイズム)で説かれるもので、不老不死の妙薬・金丹を作る田というところから呼ばれるようになった部位です。実は丹田は人体に3つあって、晋の葛洪の『抱朴子』によれば,両眉の間の3寸入った所を上丹田,心臓の下にあるのを中丹田,臍下(せいか)2寸4分にあるのを下丹田と呼び,この三丹田があるとされています

特に日本武道では丹田と呼べば、下丹田をさし、臍下丹田とも呼ばれます。ここを鍛えると健康と勇気が手に入ると言われています。病弱だった僕自身もかなり健康になった原因はここにあると感じています。

そんな健康や勇気ややる気などがでる下丹田を強化したいと思いませんか?
もしそんな方法があるなら知りたいと思いませんか?

また、力の強い人に手を握られた。逃げようと思っても相手が強くて逃げられないとか、合気道の手首取りの技で相手が強すぎてビクともしないとか、そんなときに「相手を引きずっていけるぐらい強い推進力」がでるとしたらどうでしょうか?

そんな方法が丹田歩行なんです。ちなみに、この歩行方法には2通りあって、一つは練習用、もう一つは実践用です。今回は練習用の歩行方法を詳しく説明します。

①先ず、半身の姿勢で立ちます
(半身というのは、足が前後になって、体が少し相手に対して斜めになっている姿勢をいいます。
②つま先が上に上がるように、膝を上にあげます
③そのまま足の裏が地面すれすれになるまで、足をスーッとおろしていきます。
④足が地面すれすれになったら、足を前方にスーッと伸ばし大股になります。
⑤かなり大股になったところで、足を着地し、後ろになった足を引き寄せます。
⑥元の姿勢にもどります。

以上が丹田歩行ですが、この歩行が正しくできたら、かなり下腹部の腹筋を使いますので丁度、臍下丹田と呼ばれるあたりが、暖かくなったり、圧力を感じたりすると上手く丹田歩行ができています。

この歩行が上手くなると、足を上げずに、滑るように足を移動すると、実践用の歩行になります。まずは練習用歩行で練習してみて、上手くできるようになったら、誰かパートナーを探して、強く手首を持ってもらい、相手を引きずっていけたらこの歩行は完成です。

丹田は健康、気力、勇気だけでなく、自分の力や能力を一気に引き上げる力をもっています。ですから、健康面でもこの歩行方法をやっていただくといいと思います。

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【合気道や護身術で試合は必要か?】2

みなさん!
こんにちは! お元気ですか? 僕はメチャ元気です!

前回は合気道・護身術で試合は必要かという点で、試合がないと概念的に陥ってしまって、全て頭で考えてこうだろうと勝手に結論を出してしまい、頭の中での達人が出来上がってしまう恐れがあるという話をしました。

では、逆に試合で失うモノを考えてみます。試合形式ということでどうしてもルールが必要になります。そうするとルールということで、規制がでますので、本来武道として持っている自由性がかなり制限されてしまうことになります。

例えば、ある秘伝技術をより上達させるために、その技術を使った試合を行ったとすると、ルールでその技術にこだわりが生まれ、結局、試合をしている者同士にもこだわりが生まれます。ついにはルールを利用して勝つことを目指す方向になっていかいます。ここに問題が生じます。

要するにルールを決めて、試合をするということで、より純粋に技術を向上させ本質を追求するのではなく、ルールを使って有利に働く技術を習得するということになる恐れがでてくるということになります。

井口師範は「虚々実々のやり取り」とおっしゃい、「武道本来の本質の探求から離れること」と言われました。

前回の稽古で、少しスパーリングをしてみましたが、当会の皮膚の技術中心に行ったところ、互いにその技術を知っているため、中々技が決まらないということが起こっていました。

このスパーリングは、合気道本来の始める間合いが畳1畳分、要するに1.8メートルだという点を無視して、手が触れる近接戦から始めました。それにより、勝速日の秘伝が使えない状況でのスタートということになります。

ところが実際には、この始めの間合いが武道では必要で、すぐに取っ組みということではなく、この間合いの時点で既に技の応酬が始まっていないといけません。小説などでよくある達人同士が睨みあって何時間もじっとしているというシーンがありますが、あれです。

ちなみに、合気道は試合が全くないかというと、実は自由技というのがあって、相手に好きにかかってきてもらって自由に技を掛けるというものです。これにより自分の熟練度を確認するというものです。しかし、これはかなり難度が高いのと、場所が広くいるためあまり多くの道場では稽古をやっていないのが現状ではないでしょうか。

しかし、合気道や護身術においても、技の熟練度を上げていくために、自由技も含め、ルールにこだわらせないために何通りかの安全で行えるスパーリング方法を考えていく必要があるのは事実です。

ですから、勝った・負けたではない技術の熟練度を確認するため、公式ルールとかそういった形をとることは、合気道や護身術などの形稽古を行う武道においてはかなりの害が考えられますから、その場その場でルールが変わるスパーリングが重要です。

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【合気道や護身術で試合は必要か?】

みなさん!
こんにちは! お元気ですか? 僕は相変わらずメチャ元気です!

さて、前回まで正面打ちの話を長々とつづけてきましたが、話がかなり専門的になってきたのでこの辺で話を変えていきたいと思います。

合気道での「基本は試合をしない」ということです。ところが、この試合をしないという点で、形稽古だけだと、どうしても概念的になりすぎて、「想像でこうだろう。こうなるべきだ」と頭の中だけの達人ができてしまう傾向があるのではないかと感じます。

僕の場合は、かなり井口師範から秘伝を学んでいたのですが、「実際は他の武道の人にはかなわないのじゃないかな?」「果たして、師匠のおっしゃるように上手くいかないのじゃないか?」という疑念の念が禁じ得ない状況でした。

ところが、師匠が亡くなり、合気道がもはや続けられなくなり、悶々と過ごしていた中、ジークンドーというストリートファイト(路上での喧嘩)最強と呼ばれる武道があることを知り、恐る恐る道場を訪ね、気が付くと、12年続けていたということもあるのですが、僕はここでスパーリングを経験することで、『やっぱり、師匠の秘伝を使える!」と確信しました。

こういう経験を積んでいないと、今の護身術教室は開くこともありませんでした。技を使えるためと会員の人が人に教えるようになった時点で、試しに来た人に対してもある程度対処できるように、ある程度のいろいろな状況に対応する稽古をしておく必要があると最近僕は感じているのも事実です。

それを考えると、護身術、合気道において、道場内でどう経験を積んでも貰うか?という一つの回答として、スパーリング、試合に近い稽古も必要ではないかと最近考えています。

これを今後どういう形にしていくか、そこをも少し詰めることができれば、もっと会員の皆さんに満足していただけるのではないかと思っています。

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【正面打ちについて12】気を利用する3(身体内部の気にアクセスする)

みなさん!
こんにちは、お元気ですか? 僕はめちゃ元気です!

さて、前回は、気というのは、4重構造をしていて、その一番外にある最外殻の気の使い方を説明しました。

最外殻の気は、人の行動とともに動く気で、目標の設定、目標に向けエネルギーの補充、目標遂行の3段階でなされるということでしたね。ですから、人間の行為・行動を動かす気が最外殻の気であったわけです。

今回は第二層の内殻の気の利用で正面打ちに対してどうするかについてお話ししたいと思います。

最外殻の気というのは、空間に分布する気で、どちらかというと心理的操作でコントロールする気でしたが、内殻の気は、身体の表面に流れる気で、物理的作用を受けます。

内殻の気というのは、実は漢方でいう経絡というものに相当します。経絡というのは体の表面に流れる気の流れの道(ルート)で、大きい道を経とよび、小さい道を絡と呼ばれます。それぞれのルートは五臓六腑につながっていて、また全身くまなく回っているとされているものです。

そして、経絡の外部との連絡口が、経穴と呼ばれ、、鍼(はり)治療やお灸などで使うツボが有名です。漢方を始め中医学では、この経絡に流れる気の滞りが病気の根源とみて、治療しますが、合気道では直接この経絡や経穴を使うことはあまりありませんので、12種の経絡の種類や、365種の経穴を一々覚える必要はありません。

合気道では、自分の皮膚と相手の皮膚を密着、接触させることで、直接相手に気を流すという発想をしますので、ダイレクトに自分の気が相手の経絡に流れます。それにより相手との接点が自分の身体の一部になり、相手をコントロールできるようになるわけです。

ですから、初心の段階から、まずは内殻の気を捕らえることに意識を集中して稽古し、無意識で相手の内殻の気をとらえられる状況まで持っていけるようになっておく必要があります。正面打ちを直接手で受ける場合、内殻の気に作用するように受けます

井口師範は「気は皮膚に入れる」と言われました。具体的には自分の皮膚の皮と相手の皮膚の皮同士を密着させ、ぺったりと相手の皮を捕らえ、相手の皮を伸ばす方向に作用させてることで、自分の内殻の気が相手の内殻に流れるようになります。そして相手の内殻にある気は、こちらか入れた気によって流れが変えられち体をコントロールできるようになります。ちなみに、これを内殻の気の「合わせ」と呼んでいます。

内殻の気の合わせが行われたとき、巧くいった場合の感触は、相手側は急に力が出なくなるという感触をもちます。また、敏感な人なら金縛りにあったと感じる人もいます。相手がこのような感覚を持った場合、内殻の気が使えたことになりますので、読者の人で、自分ができているかどうかそれで判断してください。

なお、他の内殻の気をを使った技術については、アマゾンで電子書籍で「力の弱い人でもできる唯一の護身術」というタイトルで、秘伝のエッセンス2の章「相手の力を無力にするエッセンス」として、生理学的な手法ということで説明しています。ご興味がある方はそちらも併せてお読みください。
https://www.amazon.co.jp/dp/B07FHYGQKR

今回も説明が長くなりましたので、ここまでにしておきます。

今日のひとこと
正面打ちの受けは気を入れていこう!

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【正面打ちについて11】気を利用する2(身体を取り巻く気を使う2)

みなさん!
こんにちは、お元気ですか? 僕はめちゃ元気です!

さて、今回は前回の続きです。前回は最外殻の気を利用するといいましたが、前回はかなり専門的な説明をしすぎましたね。だから、合気道の気の理論はかなり難しいと思った人がいるかもしれなせんね。

今回はもう少し、分かりやすい例を使って最外殻の気の利用の説明に挑戦したいと思いますね。

実は、最外殻の気は子供でも簡単に利用しているのです。いたずらっ子が、友達が座ろうとした時点で椅子を抜いて、尻もちをつかせるというのがありますね。(実はあれです。でも、もし学生さんがこのブログをみているなら、半身不随になるケースが割と多いと聞きますので、絶対に椅子引きはやらないことです)

先ず、座る場合、気の状態がどう変化するかを説明します。

  1. 座る前は、意識は広い範囲にあり、最外殻の気は体全体を包み込んでいます。
  2. 座ろうとして椅子を確認すると、あなたの最外殻の気は椅子に向かって発射され気の痕跡を椅子に残し、あなたは座ろうとお尻を椅子に置きに行こうと思った瞬間あなたの意識はお尻に向かうと同時に最外殻の気はお尻にあつまり、他の場所は薄くなります。
  3. 尻が椅子に向かって移動します。
  4. 椅子に残しておいた気とお尻の気がピッタリ一致して、お尻に集まっている気が解消し、体全体を包み込み気に戻ります。

 

ところが、お尻が椅子に向かう途中に椅子を外されると、知らなくても、知っていても、「あっ」と思っても座ってしまいます。ですから、案外よく経験する現象です。

また、のれんに腕押しというのもそうですね。固いと思って気をぶつけたら、すっぽ抜けた。こういうように外殻の気は、日ごろ人は良く使っているわけです。

人の行動は、まず目標を定め(最外殻の気を目標に向けて、そこに気の痕跡を残す)、意識を行動するように持っていく(行動に気を集め)、行動する(目標に向けて気を移動)。

このように、何か行動する際は、どんな些細な事でも、最外殻の気を使ています。だから行動する前に必ず目標がいるわけです。目標がないと、どこに向かうかわかりません。
先ず行動といっても、そこには目標が伴わないと、まずは行動してみて、後で考えてみたら、自分のしたい事と真逆に進んでいたということもあり得ます。

これは、武道に限らず何事もそうです。目標を定めるというのは、自分の外殻の気を目標に向ける。要は、狙いを定めるということです。それで初めて、矢を射れるわけで、自分の強い意志によって目標に向かって気の発射がなければなりません。

大学受験にしても、勉強していれば、それに応じたところに行けるという安易な発想では、体が、脳が実は十分動かないのです。目標をより明確にすることで、脳は、体はその目標に向かって動くわけです。

だから、いい加減な正面打ちでは稽古の意味がありません。相手の眉間を狙って打ち込む意志で初めて、気が出て、体が動くのであって、ただ前に進むだけの正面打ちとは違います。それで初めて相手の気に合わせる稽古ができるわけです。

今日のひとこと
目標は明確に!

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【正面打ちについて10】気を利用する1(身体を取り巻く気を使う1)

【正面打ちについて10】気を利用する1

みなさん!
こんにちは、お元気ですか? 僕はめちゃ元気です!

さて、今回は「気」から見た正面打ちについて述べていきたいと思います。相手の正面打ちを受ける際に、相手の「気」に当たるということをするといいましたね。しかし、正面打ちの受けには、相手の「気」に当てるという技法もあります。

そこで、以前にもご説明したと思いますが、私が学んだ人体の気の構造について、初めての方まいらっしゃると思いますので、知っている人は、復習として再度説明したいと思います。

人間の身体の気の構造とを示すと、次の図になります。多分この図を見せられても、意味が分からないどころか、「それがどうした」という気になる人も多いかと思います。ところが、合気道では、これらの気をターゲットにして、それぞれに応じた技があります。

それで、それぞれの気の構造をまず覚えていただきたいのです。合気道では余り具体的に説明しませんが、実は、身体の気というのは4重構造しているのです。そして、大まかに分けると身体を覆う周りの空間に分布した気と身体内部を巡る気の別れます。

井口師範は、気の利用方法はお教えくださいましたが、その名称はおっしゃりませんでした。それで、私が技を分類するのに必要があって勝手に名前を付けました。

まず、身体を取り巻く気を「外の気」、身体内部にある気を「内の気」と呼んでいます。この名称は他の合気道の方はご存じありませんのであしからずご了承下さい。

それをさらに、技で使う用途にわけると、人体の皮膚表面を境に、外の気は、二種類あり、体表にある気を「外殻の気」、一番外にあり、身体を覆っている気を「最外殻の気」と名付けました。また、内の気にも二種類あり、体表にある気を「内殻の気」と体の中核にある気を「核の気」と名付けていますイメージとしては、体の中核の気を3重の殻で覆っている感じです。

 

今回は、正面打ちで最外殻の気を利用する方法を話ます。

まず最外殻の気の特色を知る必要がありますので、正面打ちに関連させてそれについて述べたいと思います。

人は、何かを見ようと意識すると、その物体に向かって最外殻の気が伸びるようになっています。ところが最外殻の気は容量が決まっていて、気がそちらに伸びると、そちらに気が取られる分、均等に全体に散らばっていた気が減少し、図の右のように層が薄くなります。

ですから、正面打ちを打とうと思った瞬間、気がそちらにあつまります。そしてそこに気を少し残した状態で、さらに、次の瞬間、打とうとした手刀に気が集まるようになります。

相手の気に当たるというのは、この相手が狙って出した気に当たってやることです。この最外殻の気の痕跡が形成されると、人は自分の集めた気をそこにぶつけない限り、集めた気を解除できないロック状態になります。

実は、これは相手からすると、戦闘機でよく言う相手をロックオンしたというような状況になっていて、相手は『よし当たった』と考えている状態です。

ですから、この状態になったときに、あなたが移動しても相手は追ってこれません。合気道では、これが相手の攻撃を捌く原理となっています。

今回、正面打ちでの気の説明が長くなりそうなので一旦、最外殻の気を使う方法のみに留めておきます。

今日のひとこと
正面打ちを捌くには、相手の気にあたるだけでよい!

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