【科学(サイエンス)と武道】

みなさん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です。

科学(サイエンス)と武道というと、相反したもののように感じ、「理屈で武道はできない」という人が多いと思います。

しかし、科学は、つまるところある現象を客観的にとらえ、誰がやっても同じ条件であれば再現性がでる法則を見つけ出して伝えていくものではないでしょうか。

何事にも才能というものはあります。

その才能がないということで、絶望を感じ、諦めて辞めてしまった人は結構多いのではないでしょうか。

しかし、才能が全くないという壁を易々と乗り越え、自分の限界を打ち破ることができたら本当に素敵だとは思いませんか?

そこに科学の素晴らしさがあると僕は思うのです。

 


科学は可能性の扉を開く

 

 

僕は小さな団体ではありますが、護身術道場ということで武道団体を立ち上げています。

しかし、僕の少年時代、青年時代は、見た目からも非常に病弱そうだったので、恐喝や暴行を受けることがよくあり、武道とは真逆の人生を歩んでいました。

合気道を本格的に始めたのも二十代後半なうえ、運動オンチな僕は、普通に皆と同じようにやっていたら、全くついていけないのは目に見えていました。

それで、僕は徹底的に本を読み研究をしました。

それが科学的思考の始まりで、科学的な思考に基づいて再現性を重視し様々な取り組みをする中で、全く才能のない僕でも、普通に健康になり、ついには自分の武道団体すら持つにいたったのです。

 


科学をカラテ活かす

 

実は、僕は33歳の時に空手を学んでいます。

といっても、所属は2年ほどで、稽古は月に3回ほどというかなりいい加減な生徒でした。

というのは仕事もやり、合気道は週2回通っており、家族もあったため、そんなに多くの時間を空手に回す余裕がなかったためです。

しかし、稽古に行けない分自主トレは毎日していました。

それも、ビデオや本など買い込み、徹底的に科学的に分析して研究をしつつ、毎日の稽古に取り組んでいました。

そして、春に空手を始め、年末ごろの道場の懇親会が開かれたときに、和歌山支部の黒岡師範(元新極真カラテ)に、突然声をかけていただきました。

「橋本、お前と二十歳のころであっていたら、お前を全日本まで連れて行ってやらたのに」

僕は、体育は2しかとったことがなく、しかも、二十歳のころは病弱で、運動オンチもいいところでしたのでありえないことでしたが、才能があると言ってくださったのです。

これは自慢ではなく、無い才能でもある程度は科学で埋めることができるということを言いたいのです。

良い手本を見つけ、その動きがどうなっているかを科学的に調べることで、改善することができる訳です。

 

 


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【片手取りが重要な理由】

皆さん、かなり暑い日が続いていますが、お元気ですか?
僕はメチャクチャ元気です。

さて、合気道といえば、手首を取られて技を掛けるというシーンが代表的なものでしょう。

しかし、女性や子どもが男性に手首をつかまれ、連れ去られそうになるということは考えられますが、男性がトラブルに巻き込まれた場合、手首を掴まれるということは非常に稀ではないでしょうか?

しかも手首をつかまれて技をかけるというシチュエーションは非常に珍しいケースと思います。

では何故、合気道では実戦ではありえない手首取りの技をかなり稽古するのでしょうか?

その点に今回は触れたいと思います。

 


片手取りだけでもざっと10種!

 

例えば、片手取り一教という形がありますが、これに対して当会では、相手のバランスを奪うように導き一教(腕押さえ)に入ります。

一教というのは結果で、そこに導くのが大切というのが井口師範の教えでした。

この導くという方法(ルート)に関して僕が知っているだけでもざっと10種類は頭に浮かびます。

例えば、体捌きを利用する場合でも4通り、相手の力の方向を利用する方法、相手の生理現象を利用する方法で3通り、相手の気(意識)を利用する方法(で1通りあります。

この様に片手取りに対する技でも、様々な技術があるわけです。

 


意味が無いようで非常に重要な訳

 

 

片手取りのような手首をつかまれるという状況における稽古のメリットとしては、接触時間が長いという点にあります。

打撃系の技術だと、打撃を捕らえられない初心者になると、どうしても接触時間が短くなりがちですが、手首取りのような形だと初心者でも接触時間が非常に長いちうのが特徴です。

ですから、非常に複雑な技術を習得するのにとても都合がいいのです。

確かに接触時間が長いという点では、相手にこちらの動きが読まれ、力がぶつかりやすいという点がデメリットとして挙げられます。

でも逆にいうと、相手にこちらの動きが読まれない技術、力がぶつからない技術を習得できているかどうか、一目でわかるので、これに関しても非常に都合がいいのです。

ところで、片手取り対策の技術は前項でも説明した通り、非常に種類が多いのでどれも中途半端になりがちです。

そこで、まずどの技術を目指すかという問題意識をはっきりさせ、技術習得に取り組まないといけません。

さっき、上手くいかなかったから、別の技を使うというようではなかなか技術が進歩しないのす。

今はこの稽古をしていると自分に言い聞かせ、テーマを一つにして、相手が読めない、力がぶつからないという状況を生み出せるよう稽古する必要があります。

こういったことから、片手取りの技の大切さがわかると思います。

 


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【合気道では、目的は枝葉! 本質は別!】

皆さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です。

さて、昨日は、合気道の形稽古において、絶対的な正解の形などないというお話しをしました。

『そう言われると、形稽古をどういう風にとらえてやればいいのか』という疑問が出てきたのではないでしょうか?

僕も当初はそうでしたが、技を覚えるためには、形稽古をしないといけないが、正解という形はないといわれると、非常に混乱してしまいました。

そこで、井口師範は
「曰く、要は、技の本質をららえることや」とおっしゃいました。

今回は、その点にフォーカスしてお話ししていきたいと思います。

 


技の本質

 

僕の師匠でもあった井口師範は
「投げ技や固め技は枝葉、本質を分かって稽古せなあかん」
とよく言われました。

例えば、片手取り一教という形があります。

片手取り一教は、受けの人に片手首をつかまれた状態から、取りの人が腕押さえ(一教)という技をかけるものですから、当然目的は一教をかけることです。

ところが井口師範は、一教自体を枝葉であり、本質ではないと言われました。

そして「本質は、その道中にある」といわれ、「大切なのは一教に導くこと」だと言われました。

井口師範が言われる本質は、一教や四方投げなどの投げ技や固め技といった目に見えるものではなく、その道中、要するにそこまで至るルートだったのです。

 


引き出しは多いほどよい

 

 

「形稽古の本質は道中にあり」ということがわかりましたが、では具体的にどういうことかが分からないと本質に合った稽古ができません。

例えば、山の頂上に登る場合を想定しますと、頂上に至る方法は何通りもあります。

そして山に詳しければ詳しいほど様々なルートを知っています。

一つのルートだけを覚え、そのルートだけを使って頂上に行くばかりなら、もしそのルートががけ崩れで無くなっていたら頂上に行けなくなるわけです。

武道では、そのような状況では死を意味します。ルートが無くなれば、それでおしまいです。

ですから、例えば片手取りの技を考えたとき、このやり方が正しく、他の方法は間違いと決めるのは非常に危険だということです。

片手取りに対する技、正面打ちに対する技、横面打ちに対する技、正面突きに対する技、……、いろいろな対処方法を覚えておく必要があるのです。

要するに、自分から引き出せる技は多いほどよいといえます。

結果に向かうルートは何通りもあるけれど、言えることはどのルートも結果に直結しているということです。

逆にいうと、結果に直結しないルートは本質ではないといえます。

確かに技を決める小技というのもありますが、まずは本質を求めるのが僕を含め合気道修行者にとって大切なことです。

 


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【答えは一つという落とし穴】

みなさん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です。

さて、武道に限らず、人生でも何か一つのことにこだわって取り組んでいると、つい大きな落とし穴にはまってしまいます。

それは、最初から最後まで唯一つの正解を求めてしまうことです。

今回は、唯一つの答えに執着してしまうことの落とし穴について話したいと思います。

 


唯一つの正解のみを求めてしまる理由

 

 

僕たち日本人は特に唯一つの問題を求めてしまう癖がついています。

それは実は学校教育によるものです。

学校教育では、唯一つの正しい答えを導き出す練習をひたすらやってきているので、つい一つの正解を探しがちです。

よく話題にでることとして、小学校で、掛け算を学んでいない段階で、掛け算の問題を出して、掛け算で解いた生徒をゼロ点にする先生の話があります。

また掛け算と言えば、掛け算の順序も日本では大切です。

一方、アメリカでは、5×7でも7×5でもどっちでも良いそうです。

日本では、「5袋入りのミカンを3つ買いました。合計は?」という問題だと、5×3が正解で、3×5書くと不正解です。

これなんかも「正解は一つ」という日本人独自の考え方の現れの典型ではないでしょうか?

ところが、現実問題として、学校以外は「これが最高の完璧な答え!」というのはありません。

現実問題といえば、日本人は起業で失敗する可能性が世界の他の先進国の中で群を抜いて高いという話を聞いたことがあります。

その理由は、教わった唯一正しい答えを探す癖にあるようです。色々な問題を起こってきても全て同じ解決方法で解決できるものではないのです。

 


武道では唯一つの正解は致命傷

 

 

試合やスパーリングがない合気道では形稽古だけをひたすら稽古します。そうしていると、「どれが正しい動きだ」とか考え勝ちです。

一方、格闘技や拳法、柔道をやっている人達は、常に試合やスパーリングを行い、技をどう使うかを研究しています。

そういった武道や格闘技をしている人たちは、「どういった道筋で行けば技が決めるか?」を考えます。

要するに、唯一つのやり方だけやっていると、それが阻止されたときデッドエンド になるということをよく知っているわけです。

ところが、形稽古だけをやり続けていると、いつの間にか「最初から最後まで正しい唯一の動き」を追求してしまいます。

これが形稽古だけの大きな落とし穴です。

大切なのは「手順」という考え方で、「手順」には何通りもあるという意識が必要になりす。

点と点を一直線で結ぶのじゃなく、何通りもあるということです。

ですから、最初から最後まで唯一の正解を行うのではなく、手順として、最終目標である投げ技や固め技に持っていくという意識を持つ必要があるのです。


 

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【引き寄せの原理があれば護身術は不要?!】

皆さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です。

さて、成功哲学などでは、引き寄せの原理というものがあると言います。

それは心に思い描いたものが実現するというもので、現実に心に描いたものを、心が引き寄せるということです。

今回は、引き寄せの原理を知っていれば、護身術的な技術なんて必要ないか?ということについて述べたいと思います。

 


引き寄せの原理と合気道

師匠がお亡くなりになり2年ほどしたあるとき、合気道をしたくなり、ある合気道場に見学にいきました。

そこで、見学の動機をきかれたので、
「護身術として十分使いこなせるように鍛えたい」
と話しました。

すると、その師範は非常に軽蔑した目で次のことを言われました
「あなたは本当に未熟ですね。精神が高くなれば、暴漢に襲われることなどないのです。暴漢に遭うというのは心が未熟な人間だからです」

その師範によると、この世は引き寄せの原理というのがあり、考えていることが現実に起こるというものです。

ですから、僕が以前にさまざまな目に遭ったというのは、すべて僕の心が作り出したとこというわけです。

そして、そういった考えを教えるのが合気道だそうでした。

 


やはり護身術の知識は必要

 

自分に降りかかる不幸は自分が起こしていると、宗教家が言えばある程度素直に聞けますが、これが合気道家に言われればちょっと違うと感じます。

「それでは武道の意味がない、宗教を教えた方がいいのでは?」と僕は考えてしまいました。

例えば、無差別通り魔殺人事件の被害者のことを考えると、被害に遭って亡くなった人は、すべてその人達が悪いでしょうか?

成功哲学における引き寄せというのは、本人が強い信念を持って、必ず起こると信じ続けたときに、その現象が起こるものと言われています。

そういう意味では、突発的に起こる不幸な出来事は、引き寄せというものが関わっていないとは断言はできませんが、それは、非常に小さなもので0.01パーセントにも満たないものと僕は考えます。

誰も通り魔に遭って死ぬなどと強い信念を持って思い続けた人などどこにもいません。

例え、不可思議な力があると仮定しても、それに関わる確率の大半はこういった引き寄せとは違う別の因子がメインだと僕は思います。

しかも、護身の知識がないために命を亡くした人がいるのも事実です。

ですから、やはり、技術としての護身術をある程度身に付けておく必要性は十分あるはずです。

少なくとも護身術の知識があれば、通り魔殺人事件などでは助かる命もあったでしょう。

こういう意味からも、合気道では、世界平和を目指す理念だけでなく、実際に暴漢に襲われた場合に対処できる技術の研究も必要と僕は考えます。

 


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【合気道・正面突きを受ける】

皆さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です。

打撃系格闘技をしている人が合気道だけをしている人を時々小ばかにしたようなことを言うことがあります。

それは、打撃系の技をあまりにも知らなさすぎるためです。

連打の警戒もなく、出したパンチを捕まえようとしますが、出したパンチは既に引かれ、二打目のパンチがでてくるからです。

こうなると、打撃に慣れていない合気道修行者は、押し込まれ、さらなるパンチの連打を浴びることになります。

今回はそういった連打を浴びることがないようにするにはどうするかという点で話していきたいと思います。

 


正面突きは迎えに行くぐらいが丁度よい

 

合気道において打撃系武道や格闘技のパンチを上手く捕らえられるとしたら、それは第一打目のパンチを上手く捕らえることができるかどうかにかかっています。

ところが、パンチを捕らえようと、相手がついてくるのを待っていると、捕えようと動いた時点ではもうすでに、パンチが引かれ、二打目のパンチが飛んできている状態になります。

ではどうするかというと、相手のパンチを迎えに行くようにするのが一番いいのです。

しかし、ただ単に迎えに行くつもりではだめです。

何故なら、相手の攻撃はフェイントかもしれないので、空振りをする可能性があるからです。

そのためには、相手の肘をチェックしておき、その動きの変化を感じ、肘に合わせて迎えに行きます。

そうすれば、相手のパンチを捉えらえることができるようになります。

 


ベクトルをずらして貼りつくように

 

相手のパンチを捉えたら、実際にパンチを捕えないといけません。

そのためには、相手のパンチと接点ができた時点で、相手が意識している方向に力をぶつけるだけでは、確かに止めることはできますが、すぐにパンチは引かれます。

ですので、パンチと接点ができたら、相手の意識している方向とは違う方向にベクトルをずらすべく、手をわずかに動かし貼りつくような意識をもつことで、相手のパンチを捕らえることができるようになります。

ここでも、合わせの「合わせ、外し、導き」が重要になってきます。(http://kenkogoshin.tank.jp/blog/?p=3252&post_format=standard 参照)

この合わせ・外し・導きの後に張り付きが来ることで、合気道独自の技が掛けられるようになります。

それゆえ、打撃技の特性をよく研究しておく必要があります。その意味において、当て身の稽古は合気道を護身術として使うためには必須と断言できます。

 


 

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【合気道の打撃に対する稽古の意義】

皆さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です。

さて、前回までに、合気道の打撃技、合気道の打撃の受けとお話しをしてきました。

合気道でつい軽視しがちな打撃系の技に対して、もっと研究をすべきだと僕は考えています。

今回は、打撃に対する形の意義について考えてみたいと思います。

 


合気道と他の武道は視点が違う

 

片手取り、正面打ち、横面打ちなどを対象に、合気道では肩稽古を行います。

ところが、様々な格闘技の試合など見たとき、このような技で攻撃する人は非常に珍しいのではないでしょうか?

とくに、日本社会においても、女性を連れ去る場合に手首をつかむ以外、暴力事件などでは、これらの技を使う人は皆無です。

何故、合気道では現在あまり使われることのない技を対象に稽古するのでしょうか?

その答えは、「視点が違う」ということです。

それは、多くの武道や格闘技は見えているものを対象にしますが、合気道は見えないものを対象にするからです。

合気道は「気に合わせる」ということでつけられた名前と聞いていますが、それは天地自然の気、人の気などの気に合わせることです。

天地自然の気といわれると、あまりにも不可解で分かりにくいと思いますが、身近なもので言えば、物理の法則も天地自然の気の流れに従いますから、物理的な動きもを見取ることも非常に大切です。

また、物理の法則を無視した技は、関節や筋肉に負担がかかり、体を壊してしまいます。

さらに、人が技を出す際は、必ず気を出してから行われるのが普通です。

合気道では、その気を導き、相手に力を出させないようにします。

 


合気道の打撃系に対する形の意義

 

合気道には、正面打ちに対する形、横面打ちに対する形、正面突きに対する形とあります。

前項でもいいましたが、現代社会を考えたとき、正面打ちや横面打ちを使う人は皆無です。

また、合気道では、打撃系格闘技が多用する正面突きに対する形よりも、正面打ち、横面打ちに対する形はを重視して稽古を行います。

ましてやフックやアッパー系のパンチにたいする形に至っては皆無です。

ところが、気の面で見てみると、形は全くちがってもストレート、フック、アッパーは結局のところ、ストレートパンチで用いる気の使い方を使っていたりすることが多いのです。

しかも、正面突きにしても、究極のところ、横面打ちや正面打ちの気の使い方と共通する部分があります。

しかし、唯一の一通りの気のつかみ方だけを覚えると、相手がそれを知っていると、対策をされてしまいます。

そのため、気を捉える様々なバリエーションが必要なのです。

そのために、正面打ち、横面打ち、正面突きに対する稽古をするわけです。


 

 

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【合気道の受けのポイントと基本】

皆さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です。

さて、前回までは、相手に感づかれない打撃に関して説明を長々としてきましたが、ある程度そういった打撃方法になれてくると、次は、相手の攻撃に対する受けについて説明していきたいと思います。

 


打撃部を見ないこと!

 

合気道の打撃に対する受けで、最も大切なポイントを一つあげるとしたら、それは受ける意図を感じさせない受けを実現することです。

そのためには、最もしてはいけない行為として、「相手の打撃部分を見る」ということです。

攻撃を見るということに関して、合気道の中でもかなり誤った考えを持った人がいます。

これは、合気道は形稽古しかしないため、実際の打撃スパーリングなど経験がないので、つい頭の中だけで想像してしまって実際面とかけ離れたことになっているためです。

ちなみにプロボクサーはパンチが止まって見えるということを言う人がいますが、ボクサーが例えパンチが止まって見えても、人間の反射神経には限界があります。

運動生理学によれば、人は、視覚から入った情報に対して、反応するのに、通常は0.5秒、どれだけ鍛えても0.3秒はかかるそうです。

ですから、例えパンチが止まって見えても、反応するには保安脳速度というのが必要なので、実際に止まったものを簡単に避けるというように、素早く動くパンチを避けることはできません。

さらに悪い事には、打撃を見ようとすればするほど、動きに対して感度の鈍い中心視野が活発になります。

すると、相手の微妙な動きすら判断できないのです。

だから、合気道では、相手のパンチにフォーカスを当てるということはしません。

 


タメを使わない

 

合気道の初級者・中級者に多い受けとして、タメを作ってから、相手の手を押さえに行こうとするケースが多いように思います。

これは形稽古で、相手がどう攻撃するか決まっていて、しかも連打ではないので、受けの技術を疎かにしてしまって、大きな動きで受けを行う結果だと思います。

 

攻撃を受けるのにタメを作っていたら、受ける前に相手に打撃を当てられてしまいます。

もし、一般の合気道の稽古をしている人で、受けに関して、今まで何も疑問を持ったずしてやっている人がいたら、是非タメを作らず、パンチを見ない動きで受けができるように稽古してみてはどうでしょうか。

 


 

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【直前まで感づかせない打撃】

皆さん、お元気ですか? 僕はかなり元気です。

さて、最近は合気道の打撃法である当て身について述べていますが、当て身の考え方のポイントは直前まで感づかせないということになります。

その実現のポイントを今日はお話ししたいと思います。

 


合気道の打撃と一般武道では感性が違う

 

当て身の基礎トレーニングでは、予備動作をなくして目標を打撃することを心掛ける必要があります。

特に、一部中国武術を除く他の武道や格闘技をした人は、どうしても足から腰の回転を通じて打撃を打ち込もうとする傾向が中々抜けません。

しかし、合気道の打撃は、足からの力を直接打撃に乗せるというのではなく、足の力は体の加速に使い、体が最大に加速した時点でできた運動エネルギーを相手に伝えるというものです。

言い方を変えると、このやり方は体当たりと言ってもいいかもしれません。

ただ、体当たりが起こる前に手を出してしまった!という感じといえばピッタリするかもしれません。

ですから、一般の格闘技をした人とのかなり感性が随分違うです。

 


時間を止める

 

師匠がときどき僕に「時間を止めよ!」とおっしゃっいました。

当初、『そんな無茶をいわれても』と僕はかなり戸惑いましたが、やっている間に、徐々にそのことばの真意が体で分かってきました。

実は、時間なんか止まりっこありません。超能力でもなんでもなく、どちらかというと心理学に属する分野の技術です。

これは最小限度の動きを実現させるとともに、相手への気配を絶つためのものでもあります。

あたかも止まった時間のなか足だけが動けるそんな感覚を持って相手に近づくと、こちらの動きが非常に読みづらくなるというのが実は原理です。

その結果、相対している人は非常に速い動きに見え、周りから見ていると『そんなに速く動いていないのにどうして避けれないの?』という感じになります。

ですから、周りの人と自分は時間が止まったように見え、当人は非常に速く感じるということなのです。

 


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【当て身の3つの基本】

みなさん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です。

さて、今回は合気道の打撃技である当て身の運動エネルギーを起こし、それを如何に打撃に乗せるかちう技術について述べたいと思います。

 


合気道の打撃の基本は3つ

合気道の打撃の基本は次の3つです。

  1. 陽の打法
  2. 陰の打法
  3. 核の気の打法

この3つの打法は、相反する動きのため、同時には使えませんが、陽の打法で当て、当たった瞬間に陰の打法に切り換え打撃力を2倍にするという

ように連続で使用することができます。


陽の打法

陽の打法は、まず身体に運動エネルギーを作り出し、それを打撃に伝えるの方法です。

身体の運動の起こし方は、正面への移動、回転運動、落下運動、頭部の重みの伝達の4つがあります。

基本としては正面への移動です。

先ず体を正面向けて加速し、加速が十分乗ってから打撃を行います。

 


陰の打法

 

陰の打法は、作用反作用の法則を使うことで、打撃に運動エネルギーを急速に乗せる方法です。

中学の理科の力学の章で、作用反作用の法則を学んだときに、スケートリンクでA君とB君が向かい合わせに立っていて、A君がB君をおしたら、A君とB君がともに動いて互いに離れていくというのを学んだ人がいると思います。

この相手を押すと自分は相手と反対の方向に移動するときエネルギーが生じるという原理を使うのが陰の打法です。

具体的には、この打法では、重心を後ろに移動させながら、自分の手を前にだすことで、自分の手と重心が反対に移動することで、相手に打ちだす運動エネルギーを増強します。

ただ、強力な打法に変えるには非常にタイミングが難しく、かなりの稽古が必要です。

 


核の気の打法

 

この打法は、非常に説明が困難で、体の深部にある液体的な重みを手に伝える技術として学びました。

しかし、習得してやってみると、イメージ的には次のようなことになります。

ドアに斜めに衝立をして、それを上から抑えていると、強い力でドアが開かれそうになりました。
すると衝立を上から押している力が跳ねのけられ、ドアの移動で衝立が上に上がろうとしたので、衝立を無理やり上からたたき込むみました。
すると、ドアがぴしゃりとしまりました。

という感じになります。

当然、上からたたき込んだ手が運動エネルギーで、衝立が人の手であり、打撃部で、ドアが相手ということになります。

 


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