【フレームと合気道】

皆さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です。

さて、今回は合気道には如何にNLP心理学の要素が隠されているかという点についてお話ししたいと思います。


フレームとリフレーミング

人は何らかの行動を起こす際、必ず一つのパターンに従って行動します。それは、物事を理解する場合でも同じです。

このように一つのパターン、枠組みのことをNLP心理学ではフレームと呼びます。

人は、一つのフレームに選ぶと、行動がそのフレームの中で支配されます。

例えば、仕事が忙しくやることが多く中々自分の読書の時間が作れないという悩みのある人がいるとします。

この人が「時間がない」というフレームの中にいる間はいくら考えても解決策は思い浮かばないものです。

ところが、「本当に時間が無いのか?」と疑ってみたとき、「通勤の電車で通う間に本を読めばよい」という答えにたどり着くかもしれません。

これをNLP心理学ではリフレーミングと呼ます。要するにフレームを作り替えるわけです。

このように人間は一つのフレームの中でいる間は決してそのフレームから出ることができません。

NLP心理学では、その人がどうとらえるかという「心の枠組み」を考え、問題を解決するために、上記の例のようにリフレーミングという手法を使います。

これは、思考だけでなく、人間はあらゆる行動でフレームを採用しています。

合気道には、このフレームを利用することで技を仕掛ける技術が沢山あります。


合気道では相手のフレームを壊す

ところが、リフレーミングというのは、一旦、一つのフレームをキャンセルして、新たにフレームを作り出す必要があり、そこにタイムラグが生じます。

実は、合気道では、NLP心理学でいうフレームを壊すことで、相手を一瞬空白状態し、それを利用して技を掛けるという技術があります。

というのは、合気道の場合、受けと取りをきめて、受けの人が攻撃をした後、取りの人が投げ技や固め技を行うという形稽古を行うわけですが、受けが行う攻撃事態が一つのパターンをもったフレームなわけです。

合気道では、相手のそのフレームの一連の動作の途中に別の要素を入れることで介入し、相手のフレームの一連の流れを壊すことで、相手を無力化します。

この介入には相手の意表を突く テクニックが必要です。

このテクニックは基本的には秘伝となっていて、一般の合気道の道場で普通に稽古していても教えてくれるものではありません。

しかし、基本的には、攻撃者の「こうすれば、こうなる」という思考パターンを破ってやれば、攻撃者は一瞬だけ動きが止まってしまいます。

例えば、刃物で刺そうと思った瞬間、目に何かが飛び込んできたら、思わずその動作が出来なくなってしまいます。

ここで大切なのは相手の予想を裏切るということですので、自分の情報を相手に与えないことが最も大切です。

それができれば、紙切れ一枚でも、相手の動きを止めるのに十分です。紙を丸めて、投げるだけです。

ただし、タメを作って投げると相手に察知されますので、咄嗟に投げる稽古は必須です。


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