【相手の認識をコントロールする】

皆さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です。

さて、今、このブログではNLP心理学のフレームというものに焦点を当てていますが、今回は別の認知科学の角度からこれに関したことを書いていきたいと思います。


認識とはかなりいい加減!

人がものを認識する場合、その人が自発的に行っているものと考えられがちですが、実は人の認識は簡単に他人から制御されてしまう恐れがあります。

認識ということについて少し考えてみましょう。

今、どこかにあなたがいて、あなたは目の前のものを見て認識していますね。

ところが、あなたの目に映るものすべてが認識できていると思ったら大違いなのです。

この認識というのは実は穴だらけで、実際に見ていても見えていないことがかなり多いです。

例えば探し物ですが、車のキーを無くして一生懸命さがしたが見つからず、一緒に探してくれた他の人が見つけてくれた。キーが見つかった場所は、さっきから何度も見た机の引き出しの中だった。

このようなことは日常、僕たちが良く経験することで、見ていても見ていないということがよくあります。

ですから僕たちの認識というのはかなりいい加減なものです。


認識を揺るがせる

自分が認識している世界というのは、非常にいい加減で、危ういものであるということが理解できたと思います。

この危うさによって、自分の認識に他人が介在してコントロールさせる危険性を持ちます。

NLP心理学では、問題行動の解決の場合は、相手のフレームにアクセスして、認識を揺るがして、フレームを再構築するリフレーミングするわけです。

そのために、必要な前提が、相手の世界に理解と敬意を持つということです。

相手に理解と敬意をしめすことで、相手の世界に入り、相手の世界から相手が認識できていない事に目を向けさせるのです。

実は、この原理は合気道でかなり利用されています。

一例として、NLP心理学ではミラーリングという技法の応用があげられます。ミラーリングとは、相手の動作を真似して、相手と共有空間を作って相手の認識の世界に入る技術です。

具体的に合気道では相手に合わすということを行います。

これは、相手との心理的距離を一定に保つことで、相手とシンクロした共有空間を作り出すことで、相手の認識の世界に介入しこちらの意識したように相手をコントロールするのです。

ちなみに、この技術が上手くいくためには、相手に意図を悟られないための情報遮断が こういった心理操作をするために最も大切です。


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