皆さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です。
さて、今、合わせということで、記事を書いていますが、今回は、以前お話しした攻撃の三角(意識の三角)と合わせの関係に関して記事を書いていきたいと思います。
意識の三角
以前までは、「攻撃の三角」という呼び名で読んでいましたが、これは、攻撃しようと意識が目標に固定したとき、その行動が遂行し終わるまで、体がその動作にロックされてしまうことを言います。
人間というのは、一旦、目標が定まり、意識が集中した時点で、その目標に向かって全意識があたかも太陽光を集めるレンズのように一点に集中してしまうことを、「意識の三角」と呼んでいます。
ですから、例えば、正面打ちで相手の眉間に目標をさだめ、今まさに打ち込もうと集中したときに「意識の三角」が形成され、正面打ちという動作に体が固定され、正面打ちが目標のあるところまで到達しないと「意識の三角」は消滅しません。
ですから、「意識の三角」が形成された時点では、虚実で表現すれば、一点に実で、他は虚の状態になり、非常に無防備な状態にもなります。
また、攻撃の際は、上級者ほどその「意識の三角」の維持時間は短いのが普通です。
そして合気道では、この隙間をどう狙うかを考えるわけです。
意識の三角に合わせる
具体的には合気道では、この「意識の三角」が出来た時点で、相手の目標となっている意識の三角の頂点から外れます。
ですから、ときどき合気道の指導者は「打撃は点」というい言い方をし、「その点さえ捉え、避ければ簡単」と指導する指導者もいるくらいです。
とは言っても、3カ月ぐらい打撃系の格闘技をやった人でも、攻撃時の「意識の三角」の期間は素人にくらべるとかなり短いのが普通です。
そんな短い時間にタイミングを合わせるのは実はかなり至難の業です。
しかも、打撃系の人には、連打があります。点も集まれば面となります。
それを忘れるとひどい目に遭うことになるので、要注意です。
というのは、合気道を十年以上している”とある合気道修業者”が日本拳法を始めて数か月の人に勝負を挑んで、ボコられたという話があります。
このように相手が打撃系初心者であろうとも、「意識の三角」を捕らえるのは本当に難しいのです。
そこで、師匠から教わった合気道ではどうかというと、心法を使って、「あるタイミングに相手がどうしても殴りたい」という状況を作ってやり、相手はそれにつられて手を出させるということを行います。
要するに相手の殴るタイミングをこちらで用意してあげるわけです。
それだと、タイミングは実は自分が握っていることになるので、非常にコントロールがしやすい状況であるということです。
それで、意識の三角の目標地点から目標になっている部分を外し、相手を導きます。
なお、相手が打撃の上級者になるほどこの操作は難しいというのは当然です。
日ごろ良い師匠に就いて合気道の稽古を真剣にやっている人なら、これだけのヒントで分かる人がいると思います。
しかし、合気道修行者が道場でできても、他の格闘技の人に使うと痛い目を見るかもしれないということを一言付け加えておきます。
考え方の違いを述べているという点を誤解しないようにお願いします。
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