皆さん、お元気ですか? 僕はメチャクチャ元気です。
さて、今回は合気道の形稽古のプロセス5について述べたいと思います。
今までのプロセスは、心理作戦といえる段階で、心理学的手法が中心で、移動の際に物理学的手法を用いましたが、ここからは、物理学的手法、生理学的手法、心理学的手法の3つの手法を用いる必要があります。
今回は物理学的手法について述べていきます。
物理学的手法を行うための前提
物理学的手法は、身体を構造的に有効に使う方法から、相手に運動エネルギーを伝える方法までいろいろありますが、ポイントは、運動エネルギーとなります。
要するに、筋力だけではなく如何に相手に運動エネルギーを伝えるかが大きなカギとなります。
そのため、相手の力と方向を合わせて、力をゼロにする方法を学ぶ必要があります。
人は、力をゼロにするということ学ばないと、生まれてから現在に至るまで、力に対抗するように体にずっと教えられてきていますので、相手の力を感じるとそれに逆らおうとしてしまいます。
ところが、力に逆らおうとすると、相手の方が力が上なら絶対に勝つことはありません。
ところが、相手が入れた力の方向に合わしてあげると、力感がゼロになり、相手も力が入らなくなります。
これが運動エネルギーを相手に入れる前提になりますので、物理学的手法を行うためには、どうしても力感ゼロをつくらないといけないのです。
運動エネルギーを利用するマインド
僕の師匠である井口師範は、「気の流れ」を重視しました。
「気の流れ」を簡単にいうと、一旦動き出した身体を止めず流れるように動かし続けるという行為を繰り返すことで、気の流れが起こると思っていただくといいと思います。
要するに、運動エネルギーができているときが気の流れが発生している状況でもあります。
そのため、運動エネルギーを作るには、常に足を運んでいる必要があるということになります。
人が動いているだけで、かなりの運動エネルギーを持つことになります。
しかし、人は、例えば体重50キロの人が動いても、全く恐怖を感じませんが、ゆっくりと50キロの鉄の塊を投げてこられるとかなり恐怖を感じます。
実は人も動くとそれだけのパワーがあるのですが、物体は自分で止めるということをしません。
一方、人は運動エネルギーが相手に伝える際に、自分の足で支えてしまって、折角できた運動エネルギーの大半を消してしまうことの方が多いのです。
それは、自分の安定を保とうとする特性があるため、無意識そうしてしまうのです。
そういったことを念頭に置くと、運動エネルギーの伝え方次第で相手に大きな影響を与えることができるのは理解いただけると思います。
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